KIDS CLASS BLOG ニュース 2021.03.22

無拳流空手道青山道場「DRAGON TOURNAMENT DAY 1」後記

先週末3/20(土祝)と21(日)に青山道場にて行われました
キッズ用の内部大会DRAGON TOURNAMENT は無事に終了いたしました。

参加してくださったキッズ会員の皆さん
ご支援ご協力、応援してくださった保護者、様関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。

コロナ対策として
各部門ごと少人数での2日間にわたる開催でした。

応援の付き添いも各児につき家族1名まで
こまめな消毒とヘルメット着用時以外のマスク着用をお願いし

声援の禁止など
厳戒な体制を取らせていただきましたが

皆様の積極的なご理解の中
それでも大いに白熱して
心温まる場面が続出する素晴らしい大会になりました。

「勝って奢らず 負けて腐らず」
「自他共栄」

こうした武道の精神が

子供のみならず
ご父兄にも浸透した結果

勝敗によらず
子供が成長できる機会を
みんなで作ることができたと考えています。

せっかくですので
ここで大会を改めて振り返っていきたいと思います。

「DRAGON TOURNAMENT 」が生まれた理由
↓この写真の下に記事があります!

◯DRAGON TOURNAMENT が生まれた理由

他の支部の先生や裏方を支えてくれている
スタッフとも話していました。

子供たちが本気でワクワクできる
そんなイベントをしてあげたい

そこから
子供たちの気持ちになりきりました。

うちの道場の人気の大会「KATANA TOURNAMENT」は
文字どおり優勝すると刀が授与されます。

これは毎年6月開催。
昨年はコロナで開催はできませんでした。

空手キッズ達の
大きなワクワクが消えました。

演武会も人気です。
これは武器術があったり
板を割ったり

子供たちが
ヒーローやヒロインになり切れるのです。

いろいろと
考えに考えた結果

各支部道場で
龍王を決めて

そして最終的には
“龍覇王”を決める決定戦をおこなう

そんなストーリーのある
「DRAGON TOURNAMENT」を
思いつきました。

これであれば
電車に乗って
各支部道場の子たちが
移動することも避けられます。

そして
部門は年齢やレベルで
直線的に線を引くのではなく

“誰でも優勝できる”

そうした希望のある
トーナメントを組みたかったのです。

「誰にでも龍王になれる」からこそ良い大会になる!
↓この写真の下に記事があります!

◯「誰にでも龍王になれる」が大切」からこそ良い大会になる!

各支部道場でやるからと言って
スケールダウンする
そういう大会をやるつもりはありませんでした。

とにかく
“夢”が大事
モチベーションが大事です。

トーナメントの表を
子供たちが当日見た時に

“よし、頑張ってチャンピオンになるぞ!”

そういう気持ちに
なれることが大切です。

あるいは
負けてしまったとしても

“悔しい!もう一回やりたい!!”

そう思えるような
大会にしたいと
とにかく気合を入れました。

DRAGONの挿絵から
龍王が飛び立つアニメーションの入った
のイメージビデオも作りました。

オリジナルロゴのデザイン
そしてもちろんオリジナルのメダルや
記念グッズなども参加賞として
もらえるように作りました。

そこに
子供たちも納得のいく
実力拮抗するメンバーたちとの
トーナメントが細かくできていたら
どうでしょうか?

“自分も龍王(優勝)の座を狙える!”

そう興奮してもらえるのではないかと
思いました。

この企画には
本当に指導者、スタッフ、アシスタントクルー
みんなで熱意を注ぎました。

「感動の名シーン続出!」感動の試合レポート!!
↓この写真の下に記事があります!



◯「感動の名シーン続出!」感動の試合レポート!!

先ずトップは3歳のロビンちゃんです!
当初の対戦相手がキャンセルとなってしまったため
山口代表との演武です。

山口代表との戦いを演武しながら
発砲スチロール割り、そして最後は板割り!!

普段の稽古でもモチベーションが高く
3歳とは思えない集中力を発揮しているロビンちゃん。

緊張しながらも
しっかりとトップを努めてくれました!

たくさんの拍手に包まれて
👏👏👏👏👏👏

とても嬉しそうな
ロビンちゃんでした!!

3歳の頃に
チャレンジして踏み入れた
風景を見ることができた経験はとても大きいはずです。

・KIDS I 〜KIDS V

未就学児童は
5部問に分けて試合をしました。

この試合で感動したのは

みんな小学校に上がる前の
お子さんたちなのに

勝っても負けても
しっかりと礼をして
素晴らしい姿勢を貫いていたところです。

“勝って奢らず 負けて腐らず”

空手界では
よく使われる有名な言葉ですが

それを幼い子たちができるのは

一重に親御さんたちの
日頃のお子様への接し方の現れだと思います。

子供を成功体験で満たそうとする
親御さんはうちの道場にはいません。

たくさん転んで
走ってジャンプして
自由に駆け回ることの楽しさを学んでいく
初期の年齢です。

勝っても負けても
楽しい経験

またやりたいと
意欲的になれる

そんな風に
大らかに見守って

勝敗問わず
頑張ったね!と事実ありのままに
受け入れて労ってあげれば

また子供たちは前向きになれます👍

良い雰囲気のまま
小学生の部門へとつながっていきました。

親御さんたちにも
大きな拍手を!!!👏👏👏👏👏👏

✅スランプを乗り越えた子供たちの世界観がカッコ良かった!
↓この写真の下に記事があります!

 

「あの子と戦いたい!」損得抜き!!子供たちの世界観!
↓この写真の下に記事があります!

年長さん〜小学生1・2年(6歳〜8歳)あたりになると、
子供たちが”親から自立した世界”をいつの間にか築いています。

今回指導者の目線から見て
何人かのお子さんが
通常の稽古以上のパフォーマンスを見せて
なかなか勝てなかった相手に勝利した例が見受けられました。

また長いスランプを乗り越えて
やっと晴れやかなパフォーマンスを開花させた子もいました。

どんなお子様にも
壁は必ずといっていいほどやってきます。

それを乗り越える経験を得られたのは
本当に大きいです。

例えば今回1年生で
優勝した無州樂くん。

組手が怖くなってしまった
こともありました。

そして長いスランプに突入していましたが
今回思い切って大会にエントリーしてくれました。

他の子にも様々なストーリーがあるんです。

結果以上に「勇気を出して頑張れたこと」を
誇りに思ってもらえる
自分に自信をもってもらえるような
そんな機会になったんじゃないかなと思います。

2年生ともなると
パフォーマンスも白熱しますね

女子初級の3人も
みんな素晴らしかったですし

男子黄帯以下の部での
みんなのドラマも熱かったです🔥🔥🔥

ここはスランプ経験者が
本当に多く集まった部門です。

大人でも
黄帯・緑帯が
圧倒的にキツいと言われています。

「青帯最強説」
というのが大人にはあるんですけど
ほんとんどそれと同じです。

空手というエキサイティングな習い事を
始めたというフレッシュさが
無くなって

その代わり
上のレベルが遠すぎて見えない

でも自分の未熟さだけは
よく分かる。

そんな心境になるのも
この頃です。(子供の場合はもっと前からあるかもです)

黄帯トーナメントは
そういう苦しさを味わってきた子たちが
勇気をもって集まった
すごいトーナメントでしたよ。

優勝した尚也くんもそうです。
準優勝した文太くんもそうです。
特別賞をとった祐恒くんもそうです。

ほとんどの子がそうなんです。

もっとスランプになったらどうしよう・・
そういう怖さもありつつ
一歩前に踏み出しました。

勝っても負けても
出場して良かった!

そういう晴れやかな顔を
お子さんたちが見せてくれたのが
本当に嬉しかったです。

そういう男の子たちの戦いには
たくさんの想いがつまっていて
本当に感動しました!

彼と戦いたい!損得勘定抜きの友情に涙!!
↓この写真の下に記事があります!

◯彼と戦いたい!損得勘定抜きの友情に涙!!

緑帯以上の2部問は厚い友情と
個々の尊厳を掛けた
人間関係ドラマ

とても濃い
カードの連続でした!!

長く同学年軽量級を
競い合ってきた
大志くんと琳飛くん
一進一退のすごい良い試合でした!

凛恩くんと英人くんの
幼なじみ対決

ヒューゴくんの
他国への引越し決定した中での
募る想い溢れた初出場・・・

優勝は凛恩くんでしたが
幼い頃から出場しては負けることを繰り返しての
やっとの初優勝!

諦めないで頑張り続けて良かったです!
表彰式で感極まって涙堪える
凛恩くんの様子に
万雷の拍手!!!

親友との一回戦も
お互いに胸に響くものがあったようです。

ホント
人生はドラマです・・・

そして最後の部門も
また熱かった。

5人のうちの
3人が同じ保育園出身(直士くんさき美ちゃん壮太くん)

さらには
道場門下生としてはサスケくんも付き合い長く
直士くんとはコンペチームで励まし合う仲。

そこに地道に実力を積み上げてきた
成長著しい朋生くんが加わる。

全ての子の胸に
様々な想いが交錯していたことでしょう。

壮太くんは出場をギリギリまで
悩んでいたけど
最後に「よしやってみよう!」とエントリーしてくれました。

帰る際には「出て良かった、またチャレンジしたい!と言ってました」と
親御さんからもご報告いただきましたし

朋生くんからは
「今度サスケくんとやったら違うやり方で戦ってみようと思うことができました」と
前向きな言葉がありました。

さき美ちゃんも
試合後に爽やかな笑顔を見せてくれました。

「直士くんと絶対にやりたいので、重量級でやらせてください」

筆者(代表)の息子であるサスケから
強い嘆願があったのは意外なことでした。

なぜならばサスケは直士くんに
試合でも練習でも勝ったことがなく
正直体格差以上に、そもそもの実力差も明確にあります。

「なんで階級違うのにわざわざやるの?」

そう聞くと、
サスケは明確に答えました。

「勝ちたいからです。だからです。お願いします」

「いや、ナオくん強いし、怖くないか?」
なお聞いてみると

「怖いです。だけどやりたいです。練習して挑みたいです。勝ちたいです」

はっきりとした物言いに
親であっても指導者であっても
口出しできないものがあると悟りました。

「いいよ、やってごらん。ただし自分の力で勝ち進まないとな」

果たして
決勝で二人は出会うことになりました。

開始の合図とともに
直士くんのスピードある蹴りの連射が
絶え間なく放たれる・・・

直士くんの目も
真っ直ぐで迷いのない良い目だ

1週間前に直士くんが
道場に来てこう言ったことが思い出される

外部の試合に負けた2日後だった。

「先生、もっと僕を強くしてください。もっともっと強くなりたいです」

直士くんの目は真っ赤に潤んでいた。
そして肩をふるわせながら
更衣室へと消えていった。

そんなことがあった。
よほど悔しかったのだろう。

彼もまた負ける辛さや
壁に幾度もぶち当たってきた。

だからこそ
この内部大会は絶対に勝ちたいのだ。

直士くんの気迫のこもった蹴りの連打に
両腕をあげて
堪え続けるサスケ

彼のような小柄な軽量級は
相手の内側に入るか
周り込むしかない

もし長い剣と
短い剣で向かい合うとするとならば

当然長い剣が有利である

回り込むには
一度相手の懐に入ってくっついてから
それ以外には不可能である

相手の攻撃を逃れて
遠く回り込んでも
相手は向きを変えるだけで
済むのだ。

サスケは
直士くんの懐に入るために
彼の制空権外周のギリギリのところで
速射蹴りを浴び続ける

なかなか隙がない

しかし後退すれば
判定負けだ

両者
歯を食いしばる

ふと隙間が生じれば
サスケが中に入り
直士くんもこれに突きで応じ
制空権の外側に弾き返す

固い
やはり無理なのでは・・・

そんなムード漂う一瞬
サスケが中に入って
外側から足を回す

届いた!

が、浅い場所に指先が設置したところで
直士くんが腕をあげて擦り上げる!

浅い!

ノーポイントである

そして間も無く
時は流れ試合終了!!

判定は主審副審フルで
直士くん。

悔しさを堪えながら
直士くんと握手するサスケ。

それを心からねぎらう直士くん。

両者天晴。

こうしてDAY1は
幕を閉じたのであった。

(DAY1終了)

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