ADULTS CLASS BLOG ニュース 2021.09.10

【空手審査会】50歳目前でチャレンジした理由【どうしても大切だったこと】

青山道場代表の山口です。
今回は僕自身の話をしたいと思います。

8月の最後に道場では昇段昇級審査会がありました。

一般的には
帯の色、級位や段位を変えるテストです。

一般の会員さんたちに混じって
自分も一緒にこの審査会で試練に挑みました。

これをやってみて改めて

✅「このチャレンジをした理由 ~クチだけのオトナ〜」
✅「試験までは挫折の連続 ~キツかった努力〜」
✅「今後どんなビジョンが生まれたか 〜やっと次に行ける〜」

それらについて
語ってみたいと思います。

先に言っておきますが
僕が一番に皆さんに伝えておきたいのは

(人生、思ったようにはいかないなぁ、、)

ということを
何度も味わい、深く途方に暮れたこともあった

そんなチャレンジだったということです。

同世代の方たちには
共感していただけるところもあるかな、、

なんて少し思ってます。

↓それでは写真の下に文章を続けます!
◯口だけのオトナになりかけてる危機感

◯口だけのオトナになりかけてる危機感

動機はこれでした。

キッズクラスでは
口だけの親をよく見かけます。

それでも “僕自身は違う”と思ってきました。

ただ指導しているだけでなく
今でも外部コンペティションに出ている
全国上位の若い子たちと一緒に汗を流しているからです。

しかし
今年に入ってから
ちょっと立ち止まることがありました。

(ああ、多分自分はクチだけおじさんだな。。)

そう思いました。

それは次の二つの視点を
改めて考え直すことがあって気がつきました。

◯空手にチャレンジする子供の “親”として

もう一つは

◯社会人の会員さんの向上心を見て

(自分は高いところから
何か言ってるだけになってるんじゃないか・・)

 

そういう思いに駆られました。

やばいなと。。

↓写真下に文章続きます

◯子供について

子供たちが試合に
負けても負けても

「次は試合がんばるぞ!」

そういって
頑張っている姿に対して

時には
そこに理解や関心を示そうとはしない
親の視線を度々みかけることがあります。

僕自身も
二児の親でもありますし

その
負けても負けても
頑張りたいと言い続ける
そういう子の
親の一人でもあります。

なので
正直、親の気持ちも分かるのです。

そんなに執着しなくても
いいんじゃないかなと。。

そう思うこともあるんです。

でも
好きだったものを
無価値だとか
もうゆっくりやればいいんじゃないと
一方的に取り上げられてしまった子たちの

寂しそうな様子も
今までたくさん目にしてきました。

“親が(子供の負けに)傷つきたくない”

もしくは

“親がそもそも無関心”

そういうことってあると思うんです。

ただ、
逆にいうと親の方が
“熱中するほどに頑張っているものがない”

そうも言えるのかなと・・・

そう思うことも結構あるんんです。

そういうの思い当たって
じゃあ僕自身はどうなんだろうって考えました。

もう“現役は終わった”と思っているし

あの怪我、この不調
あげたらキリがないほどある

だから、普段コンペやっている若い子たちと
練習しているんだから

(それで十分でしょ。。)

そう考えていました。

でも
よく考えると「今しかない」とかっていう
焦燥感みたいなのは全くありません。

欲しいもの、失いたくない
努力するようなものもないんです。

だから子供にも
そんなに頑張らなくていいじゃんといえてしまう。

まずいなと。。

こういう親だったら
子供の大切にしているものって
分からないです

そう思えたんです。
だからチャレンジをすることにしました。

↓文章下に続きます
◯「有言実行」のオトナたち

◯「有言実行」のオトナたち

そんなふうに
一人の親としてとか
子供たちの指導者として
いろいろと考えているときに

社会人クラスにいる人たちが
すごくカッコよく思えました。

◯50代後半でコツコツ進化している人生の先輩たち

◯こどもと一緒に空手頑張り続けてるママ

◯子供が生まれてより一層がんばる若いパパ

◯自分を変えたくて「心技体」鍛え直してる20代女子

◯脱サラして起業チャレンジしつつ、空手で心身鍛えてる30代

これって
ただなんとなくじゃ続かないんです。

毎日毎回
小さなことを一つ一つ「有言実行」していく。

その積み重ねがあるから
「すぐに放り出してしまう」とかがない。

聞くと

◯50代だからこそ、より楽しむことができるようになりました

◯こどもと一緒に共感しながら成長するのが楽しいです

◯将来親子空手やりたいですし、父親として強くなりたいんです

◯もう周りに振り回されずに、何か極めたいと思っています

◯空手で身体も心も鍛えてこそ、仕事に挑むことができます

皆さんとても”張り”があって
そこそこ大小の苦労はありつつも

嘘偽りのない「幸せ」を感じました。

皆さんは常に「有言実行のチャレンジ」をしている。

だからこそ共感力も高い。

見習いたいな、、

そう素直に思いました。

↓以下文章が続きます!
◯チャレンジを開始したものの・・(努力が実らない焦り)

◯チャレンジを開始したものの・・(努力が実らない焦り)

こうして6月末にチャレンジを公言して
いろいろな調整をしたものの

正直、うまく行かないことばかりでした。。

ある程度、覚悟していたものの
現実ってそんなに甘くないですよね。

しかも一番大変んだったのは

若い時の体験を下に
作った

“努力の成功法則”

それは
50歳を目前に控えた自分には

心にも身体にも
無残な挫折経験しか
もたらしませんでした。

成功の法則が
実は失敗の法則へと劣化していたのです。

分かってはいましたが
ゴールがとても遠い道のりに踏み出してしまった気がしました。

“なぁに、本気だしてないだけよ。
オレはやる時はやるよ。。”

世の中には
こんな台詞持ってる中年の人、
多いかもしれません。

おそらく
ほとんどの人が
今では思ったとおりにはできません。

それを知らないままに
過ごして老いていくのも幸せかもしれません。

しかし子供や部下の方に

「そんなの努力すればいいんだよ、
頭使ってさ、努力だよ、努力!
オレも昔はなー、、、」

そんなこと言ったり
思ったりし続けている人は

同じ立場で
今の自分が
どれくらいできるか
やってみてもいいかもしれません。

ウエイトコントロールをして
体調もめっきり崩して
しかも回復に時間がかかり、

フィジカルトレーニングや
実践的なトレーンニングでは
“肉離れ”を各所に併発させていくばかり。。

思う存分の
努力なんてできないのです、、

もう8月の初めには
すっかり「自信喪失」しました。

 

いったい何のために
このチャレンジをしたいのか
分からなくなりそうでした。

子供たちや
会員さんのキモチを分かりたいとか

安易に思ってた自分が
恥ずかしくなりましたし

改めて自分は
どうすべきなのか
見つめ直しました。

↓文章写真の下に入れます!

◯ブレイクスルー(突破口)

◯ブレイクスルー(突破口)

悩む中で
僕はある本に感銘を受けました。

セネカの「生の短さについて」

今の世の中では
「未来」や「今」にフォーカスされていますが

この本でセネカは
「過去」を豊かに味わえることに

大きな価値を置いていました。

未来に向かって
今を忙殺させて消費していくばかりで
あなたは振り返るべき時間を持てているのですか?という問い。

初めは
何となく読んでいたのですが

やがて
新ためてモチベーションがあがる
大きな起爆剤となりました。

審査会の相手は

国際大会や全日本大会で優勝・入賞をしている
若い子たち

そしてずっと長く共に研鑽している
黒帯の方たち

そして家族

これまで純真に
空手を愛好してきた
その想いを存分に交換しようと

その時間を持てることが
最高に幸せなんじゃないかと

そう
思い直しました。

完璧でなくてもいい
等身大の自分で精一杯やろう。

真剣に。

僕は
昔の努力思考で
満身創痍になった身体に
それ以上の負担をかけることをやめて

ひたすら
今までの経験を基にした
技術や集中力、呼吸を磨くことにしました。

もう迷いはなく
また日々の稽古がさらに楽しくなりました。

そして何より
道場に来ている子供から大人まで
何か目標に向かって頑張っている人の姿を
もっともっと応援させてもらいたくなったのです。

子供たちが何度失敗しても
試合をがんばりたいという気持ちも
ここに来て本当に理解できたように思えました。

以下は審査会の風景です。

僕の複数人連続組手も
最後の方にさらっと出ています。

上級者の試験なので
少しだけ迫力あるかもしれませんが

顔への攻撃は寸止め
そしてテイクダウンも怪我をさせないような
ルール下において実施しています。

俗にいう10人組手です。(実質13名。家族を最後に追加させてもらいました)

キツかったですが
楽しかったです。

全員からポイントを取り
ゲームとしては全て勝てましたが

ゾーンに入れたと思います。

しかしそれよりも
大切なことが手に入りました。

やはり
好きなことに
チャレンジするということは
目に見えない 人生の大きな財産になるということです。

僕自身の栄誉というのは
ほんの小さなことです。
正直ほとんど実感がありません。

しかし
若い子たちが夢に向かう努力や
簡単には諦めきれない思いがあること

40代50代の方たちが
日々の稽古を楽しみつつ
向上意欲をもって
チャレンジされていることの尊さ

そういったことに
自分の身を持って気がつけたことは
とても大きな収穫でした

そうそう
週末はK-1という格闘技のブランド大会で
3名が日本王座にチャレンジします。
(彼らはみんな空手が好きで、心も武道がベースです)

一方
最近は3歳の娘も
道衣に袖を通すようになりました。
僕は週末は
彼女たち幼児から大人までの指導を楽しみます。

いろいろな人たちが
この道場でやりがいや楽しさを
持って続けてくれることが嬉しいです。

もしこのブログ読んで
空手やりたくなった方いたら
是非連絡ください。

全くのビギナーの方も
昔空手やってて、もう一回やりたいなと思ってる方も
大歓迎です。

以上です。

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