KIDS CLASS BLOG ニュース 2021.09.27

無拳流空手道「KATANA TOURNAMENT 選考大会 “DAY2” 」後記

KATANA TOURNAMENT 選考大会
二日目が幕を閉じました。

とはいえ
厳密にはKATANA TOURNAMENTの幕がついに上がった。

そのような印象を強く残した
DAY2だったと思います。

成長とは
進化のことでしょうか?

いや
厳密には「やり直し」ではないかと思うのです。

二日目の大会も
勝敗を超えた個々の”ドラマ”が印象的でした。

これを全部門
改めて振り返っていきたいと思います。

【KIDS I】【KIDS II】

幼児中心の部門ですが、
子供たちが試合で見せる「本気」に
心打たれる場面が続出でした。

子供の純真なヒーロー願望。ヒロイン願望。

これを浅はかに笑うような
そんなつまらない大人にはなりたくない。

子供たちが精一杯カッコつけている。

その様子を
素直に大人がリスペクトしてあげられたら最高です。

大会直前に
鼻血が出て止まらない子がいました。

他の試合を先にしてもらって
これ以上先延ばしにできないとなった時

彼は
「やりたいです」と立ち上がりました。

前回の大会は
泣いてしまって試合上にあがることもできない女の子がいました。

今回「負けても大丈夫だからね」と励ます親御さんに
「そんなこと言わないでよ!がんばるんだから!」

そういって、彼女は決勝まで勝ち上がりました。

別のトーナメントには
初出場の大会で負けて悔しさを知った子が

その後
熱心に技を磨いて、体格をカバーするほどの
テクニックを披露してやはり決勝にまで上り詰めました。

また、病院での入院生活も日常にある男の子は
初めて空手のトーナメントにチャレンジしました。
小さな体で、精一杯の戦いを見せてくれましたが
あの勇ましさが、胸に沁みて仕方がありませんでした。

親御さんたちが
お子さんのヒーロー願望、ヒロイン願望を
大切にしてあげているからこそ

子供たちは大いに
「やり直し」=「成長」へと向かうことができます。

全選手が素晴らしい戦いを見せてくれました。

勇気ある挑戦をしたお子さんと
それを温かく送り出された親御さんたちに
心からリスペクトです!

【KIDS III】【KIDS IV】

小学低学年の子たちの試合ですが、
これが非常に感動的でした。

初めての悔し涙。

それを何度も見かけました。

「悔しいと思えるほどの気持ち」

その芽生えは宝です。

“思えば叶う”ことは
決して当然のことではありません。

誰かにねだれば
いつかきっと与えてもらえる。

そういうわけではありません。

それでも欲しかった・・

自らの希望が
自らを傷つける。

この経験を味わうことは
その後の人生を励ます

とても大きな財産となります。

「この道場ではストーリーと
チャレンジを推してくれる。
だから嬉しくても悔しくても
頑張りたいと思えるんです」

ある上級生の口から
そんな言葉が飛び出しました。

「失うことで得る」

そういうことがあります。

磨くことは削れることです。

痛手をおって瘡蓋(かさぶた)を何度もつくってこそ
厚くて強い皮膚へと生まれ変わっていきます

何度も転ぶことで
歩けるようになり、やがて走り出せるようになるのです。

“こうなったら、とことん走ってみたい”

この気持ちが沸き起こってきた時こそ
大きな成長のチャンスです。

前出場者
これからいよいよ「走りこんで」くれることを期待しています!

【KIDS V】【KIDS VI】
いよいよ三年生を中心としたグループです。

その中でも「この二つのグループ」は、
まだ自分の殻を打ち破れていない
そんな子たちのためのカテゴリでした。

僕は彼らの戦いがとても好きでした。

まだ同学年の他の子たちよりは
習得している技や経験値は少ないかもしれませんが

空手をとおして
精一杯「体の貸し借り」「心の貸し借り」をしている
両者の姿がまぶしくみえました。

誰一人、試合を途中で投げ出すことなく
最後までベストを尽くしていました。

ここまでの記述で
子供たちの名前を書いていませんが

あえて名前を出すと
消えてしまう
大切なものが霞(かす)んでしまう。

そんなこともあるような気がしたらからです。

子供たちが共に紡いだ「戦い」を
誇りに思ってあげること

これが
私たち周囲で見守る大人が表現できる
子供たちへの最大限の敬意です。

“人前で戦う”

この非日常的な行為が
どれほど凄いことなのか。
かっこいいことなのか。

改めて私たち大人は
謙虚にリスペクトしなくてはならないなと

そう素直に感じた好試合が並んだ
そうしたカテゴリでした。

女の子も男の子も
みんなカッコよかったです!

【KIDS VII VIII IX】
さてここからは
御父兄の皆様たちとも長い付き合い、
幼少時より共に励まし合い頑張ってきた、
そんな信頼関係があると確信して

個人名などもやや列挙させてもらいたいと思います。

今回の3つのカテゴリ分けについて説明します。

身長+体重
これによって
ライトサイズ級、ミドルサイズ級、ヘヴィーサイズ級に分類しました。

小学三年生ともなると
身長や体重の差はとても大きいです。

例えば「体前屈」これをやると
たった3センチの差がとてもきつかったり、ゆるかったりします。

それは一歩の間合いを競う攻防、
蹴りの高さを争う攻防においては、

ハイキックポイントの競り合い
パワーによる重心の崩し合いにも影響します。

そこで
「小能く大を制する」
武道の理想を一つ離れて

合理的な
“体格別”をしっかりと打ち出すことにしました。

ただし柔軟性や敏捷性の個性も
カテゴリ分けの際の重要なポイントとしました。

今後も基本的には
このようなカテゴリ分けは継承されていくでしょう。

さてその上で
ライト級、ミドル級、ヘヴィー級の各部門は
とてもドラマチックな戦いが並び続けました。

ライト級の
英人くんの「やります、できます、・・どうしてもやります!」は
審判団の追加アワード「ベストスピリット賞」が贈られることに決まりました!(拍手!!)

試合中に
足を痛めた英人くん、この言葉を連呼し頑として試合続行を訴えました。
親御さんと相談した結果
最後までやることに。

勝敗を超えたシーンでした。

様々な障壁を乗り越えて今大会に挑んだ
春希くんと琳飛くんは
一進一退の攻防を繰り広げ延長を争いました。

初優勝した雄翔くんは
今まで何度も何度も破れてはチャレンジをし続けました。

道場生活でも
困難を味わったことがあります。

それでも好きで続けて頑張ってきました。

それはミドル級の祐恒くんも同様です。
今まで負けても負けてもです。
念願の初優勝でした。

「新しいヒーローやヒロインが
毎大会生まれるのも、この道場の凄いところですね」

やはりある上級生がそう言ってくれました。

そうです。
それは一重にみんなが分け合っているからこそ

その「証」ではないでしょうか?

凛恩くんの頑張りと涙が
仲間の心を熱くさせて

恋子ちゃんやさき美ちゃんが
いつも男子たちと頑張ってくれていることで
大きな励みになっています。

ヘヴィーサイズ級。
ここでもやはり新しい流れが生まれてきました。

クリスチアーノくんやアルフレッドくんの
心技体共に
非常にハイレベルなポテンシャルは
小学3年生の領域を大きく超えており
今後の大幅なレベル底上げを予感させますし

多田くんにはまだまだ
大きな伸びしろを感じますし
軌道が読みづらいあの蹴り足は
軸と芯ができあげれば凄いことになりそうです。

しかしそれにしても
今回の決勝である
直士くんと文太くんの試合は
非常にスリリングでした。

茶帯の直士くんの積み重ねが
文太くんの勢いを上回った形ですが

まぎれもなく、
今回の「DAY2最高試合」です。
こちらも追加表彰いたします。

この戦いは
新しいシリーズの幕開けのような気がしています。

他支部と合同開催の
KATANA TOURNAMENTも非常にわくわくしますね。

これは是非「団体戦」も行いたいところです。

【サポート陣】
今大会前に、無念の怪我で出場を断念した大志くん。
怪我をしても出たいと強く直訴した彼を諫めたのは

「ではサポートをして参加して欲しい。
そうすれば特例として、KATANA TOUNAMENTへ
必ず招聘します」

そういうと
「サポートを頑張ります」と前向きに切り替えてくれました。
(家では悔しくて涙ぐんでいたそうです)

彼は今日、
幼年クラスの試合からずっと尽くしてくれていました。

同様に前日に一学年上のトーナメントに出た覚守慧くんも
幼年大会から手伝ってくれていましたが

これは一重に
いつも協力してくれている
翔太くん、辰壱くん、辰太郎くん、
そして香林ちゃんの影響を受けています。

今回香林ちゃんも手伝ってくれていましたし
理紗子ちゃんも駆けつけてくれました。

「自他共栄」

自らの好不調にかかわらず
この精神に則って

武道の勉強を続ける彼らを
心から誇りに思います。

そしてここに感謝の意を
改めて表したいと思います。

また日々の稽古をみんなで
謙虚に明るく楽しく分け合っていきましょう。

※KATANA TOURANAMENT 2021本戦
次は10月31日の大会です。

今大会に出場できなかった子たちのための
「ネバーギブアップトーナメント VOL2」も開催予定です。

宜しくお願い致します!

CATEGORY

ARCHIVE

MUGEN RYU TOKYO INTERNATIONAL KARATEDO

見学・体験入門随時歓迎!

見学はもちろんのこと、入門を検討されている方であれば体験入門もお気軽に!

体験レッスンのご予約はこちら

You'll be more than welcome.

Please contact us and try free lesson.

Contact us.

page_top