KIDS CLASS BLOG ニュース 2022.04.18

無拳流空手道春期キッズ審査会2022

先日おこなわれたキッズとユースの春期審査会。
みんなよく頑張りました!

今回は昇段審査を受けた子たちについて
書いていきたいと思います。

この子たちの空手を始めた時のこと
そして現在を知ってもらうことで
励みになってくれる子がいたら幸いです。

(文章写真の下に続きます)

2014年頃に7歳で初めて、一度2017年頃に外国へ引っ越し。
また2021年に戻ってきて
再び門を叩いてくれた女の子。
ようやく15歳になる年で黒帯の試験を受験して見事に合格することができました!

この子の空手への想い、ここまでのストーリーに感無量です。

審査前には
技術的なことよりも、これまでの想いの部分を振り返って
それを伝えられるような空手をするようアドバイスさせてもらいました。

審査会では7歳の時から
ずっと立てて折れることがなかった志がしっかりと垣間見えて
とても感動しました。

本当におめでとうございます!

(文章写真の下に続きます)

また、小学1年生での入門時は線の弱かった男の子が
次第に逞しくなっていき、この春5年生を迎えての昇段審査。

とても逞しく力強いパフォーマンスを見せてくれました。

これまで何度も折れそうになったことがあったのではないかと思います。

試合などのイベントでも結果が出せず
落ち込んでいた姿を何度も見かけたことがあります。

「継続は力なり」

それでも丁寧に目の前の課題を乗り越えてきました。

丁寧に礎を作ること。

この日のこの男の子の健闘する姿から
その大切さを改めて学ばせてもらったように思います。

おめでとうございます!

(文章写真の下に続きます)

そして次はやはり今春小学5年生になった女の子です。

このお子さんは当初お預かりした時は
とてもシャイで気難しく、精神的にも不安定な幼児期でした。

なんどもなんども
途中帰宅や欠席になってしまうことありましたが
空手が好きという気持ちがあったので
道場も見守らせていただくというサポートを続けました。

そして成長と共に彼女は大きく変わっていきました。
3年生まではマイペース。

しかし4年生からそれまでの停滞がまるで嘘のように
ぐんんぐんと伸びてきました。

試合での活躍にはびっくりしましたし
合宿での周囲への気配り優しさが行動に現れるようになりました。

この日の審査でも
最後まで諦めずやり遂げていました。

本当に変わりました。最後のお礼の挨拶の時の涙に、胸がアツくなりました。

おめでとうございます!

(文章写真の下に続きます)

そして次の男の子も
幼児クラスへの入会当時4歳から5歳は大変でした。

なんと1年以上も
ほとんどクラスに入ることができなかったのです。

しかしやがて”自覚”することができ
率先して稽古をするようになり、
やがては頼もしい学年リーダーへと成長していきました。

端からは順風満帆に見える彼も
何度も何度も挫折を味わい
ライバルたちとの”切磋琢磨”に努めてきました。

勝って奢らず
負けて腐らず

それをしっかりと全うして
確実に小さなものから積み上げてきました。

上の三人と共に、素晴らしい黒帯の誕生です。
おめでとうございます!

今回五番目の黒帯となる予定だった男の子についても触れさせてもらいます。

試験自体は合格しました。しかし本人から「合格辞退」の相談がありました。

本来、合否は指導者の決めることですから、今後追従するような事例は認めませんので、その旨あらかじめお伝えしておきます。
また今後チャレンジをする子たちの”足枷”となるようなことがないようにお願いをした上で、彼の「想い」を紹介します。

彼のいうことを要約すると「昇段試験というのは”心の問題”であることに今回気がつきました。審査をやる前から、組手の一本一本を取りに行けていなかった。一歩深く前に入って技ありをとることさえ考えることができなかった。それほどに不安が大きくひきずったまま”やり遂げて”しまった」ということです。

試験が終わった後は、達成感と喜びの感情に確かに包まれたけど、チャレンジに大きなブレーキをかけたままの達成は本当に達成なのかという問いは時間の経過と共に大きくなり、このままで良いのかと逡巡してしまったそうです。(指導者の審査では、彼のやさしさでいつも練習では優勢な相手の子たちに追い込むような技をあえて出さず止めているのだと思っていましたし、”おごり”も感じていませんでしたので、それもよしとしていました)

白帯から始めて、やがて黒帯に到達する。
それは、何度も転んで手が汚れても汚れても、悔しくて涙を滲ませては、帯を何度も何年も月日を重ねて撒き続ける、そうすることで手垢でやがて帯が黒くなっていくことだ。

そんな訓話的なものがある。

失敗をおそれて近づかないパフォーマンスは、決して成功ではない。
だからもう一度やらせてほしい。しっかりと心を立てて再チャレンジをして、清々しく黒帯の仲間になりたい。

そういう彼の切な思いを尊重し、今回は自ら辞退。落第を選びました。

そしてもう一度夏に改めて昇段申請ができるよう鍛え直してきたいということです。

時として、失敗こそ大きな学びです。
今回は彼の心意気・気位を尊重し、もう一度チャレンジをしてもらういことにしました。

よりいっそう応援したいと思います。

今回五人のお子さん「黒帯」について紹介しました。

本当に順風満帆ではないですね。

それでも乗り越えて価値のある黒帯に近づいていくには
親御さんの賢明なサポートが常にあることが条件です。

黒帯は単なる「資格」ではありません。

大袈裟かもしれませんが、”生き様”そのものです。

生き方、それよりも生き様。

白帯から黒帯になるエピソードが物語るように
自分も周囲も勇気づけられる「信義」が育まれるような強さ
それを目指していく過程に黒帯があります。

審査会で子供たちの”勇気”に触れて
指導者としても親としても
より一層精進の気概をもって頑張っていこうと
そう思えた素晴らしい審査会でした。

頑張った子供たち
日頃惜しみないサポートを捧げておられる親御さんたちに
心からの称賛と労いを贈らせていただきたいと思います。

無拳流空手道青山道場
代表 山口雄史

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