KIDS CLASS BLOG ニュース 2022.05.30

【GRAND DRAGON TOURNAMENT (4年生の部)】大会後記


4年生の後記です。
この年代だけで1部門作れてしまうほどの層の厚さが特徴の部門です。

ここは各部門が非常にドラマチックでした!
毎回毎回、胸アツの名ドラマが生まれる「4年生劇場」の激情。なぜか韻踏んでみました。
すみません、運営の疲れを通り越してハイになっているかもです。。(書いてるのは青山道場代表の山口でございます)

しかしながら今回このディヴィジョンの一番の胸アツ シーンの一つは、何といっても馬場大志くんの優勝です。

お父様から伺った話によると、幼年期に初めて出た大会で優勝して以来の優勝だそうです。

ということは、5年近くということでしょうか。。

この優勝者の中に並んだことが、本当に嬉しかったそうです。

○屈んだ分だけジャンプは大きくなる

実は彼、前回の予選大会後、いや予選大会前から、実は完全に心が折れていました。

大志くんと仲の良い子から、前回大会の後に心配と相談の声が届いていました。

今、大志くんは「どうせ、負ける」が口癖になっている。予選大会の途中にもう弱気になっていた。

大志くんは絶対に強い。
だから何とかしてあげてください!

そうすがるようにお願いしに来たのが、幼少の頃からの盟友のサスケくんでした。

そこで予選大会終わった後の稽古で
話を聞いてみることにしました。

クラスリーダーの辰太郎くんが気配を察して

「先生、きちんと時間をかけて話を聞いてあげてください。進行は僕がやります!」

そう言ってくれた。ありがたい。

道場の階段側に行って
大志くんに話を聞くと、

突如ポロポロと落ちてくるものがありました。

「先生、僕は直士くんやサスケとずっと一緒にやってきているのに、ずっと昔から一緒なのに、僕だけ勝てない。何度も何度も頑張ってみようと思ったけど、いつもいつも優勝できない。弱いんです」

そう言って、しばらくしゃくり上げました。

しばらく待ちました。
そしてまた改めてゆっくりと話を聞きました。

その間、こんなに考えて感じてずっと戦ってきて、本当にエライなと、時に胸が張り裂けそうになりながら「彼の本心」を探りました。

話を聞いていくうちに

(やっぱり全然可能性あるな。。)

そう思いました。

本当に道場が、空手が大好きなんだなと。

それよりも自分で自分のことが好きじゃなくなりかけている。
それが一番の問題なんだなと。

自分で自分に気を使っている。
これを解いてあげたいと思いました。

練習をしながらも仲間たちが心配しているのがよく分かる。

辰太郎くんがより一層声を張り上げる!

「はい、みんなファイト〜!!」

大志、がんばれ!!!

みんなが、そう伝えてくれるかのように追従して声を張り上げる。

(文章、写真下に続きます)」

そしてしばらくしてから、ゆっくりと 「頑張り方」について一緒に考えました。

押さなくては開かないと分かっている扉を
せいいっぱい引いてしまう

失う怖さがあればこそ

そうしたことは
子供だけでなく大人でもよくあることです。

改めて練習を振り返る
改めて試合を振り返る

モチベーションと行動が一致しているか
掲げた目標と日常つかっているコトバ、
それが寄りそっているかどうか

ゆっくりと確認してもらいました。

そして稽古中盤の頃、大志くんは自ら決めました。

「先生、次の大会、優勝します!もう一度、自分を信じ切ってみます!!」

そういうと、さらに続けました。

「勝ちたいのに技を出さずに下がり続けるようなことはしません。今までは自信がなくて自分でそうやってたんですね。練習とは違う行動をしていました。今度はしっかり試しに行きます」

「おうよ」

辰太郎くんが駆け寄ってくる。

「先生、ちょうどラダー終わって、組手です!大志やりますか?」

阿吽の呼吸。

「大志、どうする?」

「はい!もちろんやります!」

みんなが嬉々として迎え入れる。

道場は最高の戦場でありホームです。

みんな傷ついたことがあるからこそ、強くて優しい。

信頼をしあうことができる。

祐恒くんとの決勝。

一進一退の攻防、とても凄かったです!!!

祐恒くんも、体調不良で2種間ほど練習が思うようにできない中を、精神力で戦い続けました。

決勝にふさわしい、素晴らしい二人の組手でした。

優勝おめでとう!!

とても長くなりましたが、以下まだまだ続けさせていただきます!

(落ち着いて女子部門から)

 

 

○女子部門
女子部門は山田芽依ちゃん、最優秀選手賞を受賞したとおり、とても素晴らしい組手でした!
印象として、やはりたくさんの技術を適材適所で使いこなしていたなという印象です。

よくあるのは「勝ちパターン」に偏ってしまうということです。
しかしながら試合前に、彼女が「いろいろと試して楽しみたい」という言葉を使っているのを聞いて、メンタルのコンディションがとても良いなと思っていました。

“楽しみたい”という言葉には、ポジティブな意味のものとネガティブなもの両方がありますが、非常に前向きだなと感じていました。

やはり精神的コンディションは大事です。

ちなみに女子の準優勝は当初予定されていなかったのですが、リングアナの永井さんが沓澤恋子選手の飛び蹴りに感動して、思わずコールしてしまったそうですし、佐藤翔太先生も特別賞の受賞を強く推していました。実力者・三田心春ちゃんや山田芽依ちゃんと戦うことは、とても怖かったと思いますが、自分の好きな技「飛び蹴り」にかけたのはとても良かったと思います。それだけの印象を実技で付けたのですから、銀メダルはそのまま受賞してもらって大丈夫です!

○男子軽量級
そして男子軽量級は優勝、山口サスケ選手は一つ抜けた安定感だったかもしれませんし、テンポをずらしたカカト落としはK-1アマチュア全国覇者の林辰壱選手の指摘するように、なかなか高度な技でした。最優秀選手賞(最優秀技能賞)を受賞。

しかしながら今回も大きな存在感を示したのは、ミスタードラマ男の準優勝者である平田英人くんでした。
初戦で山口サスケ選手に敗れた後の二戦、前半相手のアドバンテージを許したところからの、相次ぐ逆転劇。
メイクドラマ。優勝者が決まった後の試合を「準優勝決定戦」という注目のカードに引き込んでしまう。
恐るべし、平田英人選手。

ちなみに長崎遥人選手、榎園琳飛選手は非常にポテンシャルの高い空手を見せてくれています。
長崎選手はこれから青山にも出稽古に来てくれるそうですし、一緒に高めあえるのが楽しみです!

次の戦いに向けて一緒に頑張って行こう!

○男子中量級
冒頭の馬場大志くんが廣友祐恒くんと覇を争ったディヴィジョンです。
ここは忖度抜きで、エントリーした全員が今後も王者になる可能性を等しく持っている、戦国時代的な様相を呈しています。

まずファイターのタイプを分けると、綺麗にグーチョキパーのような相関性で分かれます。

水タイプ
馬場大志くん、

風タイプ
山口蓮くん、佐藤瑠海くん

地タイプ
岩野凌久、

炎タイプ
望月雄翔くん、廣友祐恒くん

これはあくまでもざっとした掴みですが
ここに例えば岩野くんの地タイプ(風傾向)とか、望月くんの炎タイプ(風)とか、そういった進化形態もあります。
(ちょっと大会後の疲労がいよいよ溜まって参りましたが、気は確かです)

つまり昨日のトーナメントがまた後日繰り返されたとして
組み合わせ次第、あるいは進化次第で、互いの戦い方は変化してくるということが予想されます。

今後の展開がますます楽しみになりました!

さて、それでは最後に重量級、そして団体戦に触れていきたいと思います!

重量級ですが、決勝戦の文太くんと凛恩くんの戦いは凄かったです。
今回流石の絶対王者感を発揮した高橋選手、素晴らしかったですが、ユー凛恩くんは何度でも挑んでくる気概のある子です。
青山道場単位としては、今回病欠となった久保直士くんも含めての今後の3人の関係性にも注目していきたいところです。

蔵前の中村駿介くんもよく成長したなと感心しています。
大器晩成という言葉がありますが、大きな器を持っているなと幼少の頃からの様子を見て感じています。
またみんなで試合だけでなく、遠足や合宿で会えたらと思ってます。
試合を離れての交流とかで、屈託のない楽しい交流をしてもらえたら、またお互いにリスペクトと親近感が高まるのかなと思っています。

そして試合中にアクシデントに見舞われた渡邊橙理くんも、早い回復とまたの再会をみんなで願っています。
どうかお大事になさってくださいね。

ちなみに、この重量級の高橋文太くんと佐藤瑠海くんの試合は感動しました。
お互いに、副将が大将不在により「代理戦」となりましたが、瑠海くんが文太くんの猛攻を凌いで大将の役割を全うしていたのが印象的でした。
二人の大将に心から拍手を送りたいと思います。

今大会に出られなかった子も一緒にまたみんなで会えたらと思います!

これからも4年生たち、いろいろとありながらも “分厚く”頑張って行ってもらいたいと思っています!

 

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