KIDS CLASS BLOG ニュース 2022.05.30

【GRAND DRAGON TOURNAMENT 高学年の部】 大会後記


○技術の応酬

昨日の最終のディビジョン、高学年の部はやはり素晴らしい戦いが連続しました。

やはり他の習い事や勉強、学校活動などもあって、層が薄くなりがちな年代層ですが、よくこれだけの人数が集まってくれていると思います。

体格差などもある中、それでも各自が「攻略の術」を持ち寄って、あの手この手で頑張る姿はとても見応えがありました。

背が高いもの、体重が重いものは、その優位性を「技」にしてしっかりと持ち寄る。
また逆に背が低いものは、その不利を「術」で攻略しようとする。

互いに「策」を張り巡らせて戦う様子が、緊迫感を産み出し、とても素晴らしかったです。

○審判の難しさ
(以下文章続きます)

全部門、幼年からユースまで、審判基準の難しさを各指導者が口にしていました。

勝敗論見地によっていくか
教育的育成見地によっていくか

それでジャッジの方向性もやや風向きが変わってきます。

勝敗論だと、プッレッシャー型をよしとするか、あるいはカウンター型をよしとするかが、ポイントになります。
また教育的見地を重きに置いていくと、杓子定規では測れない”試合進行”も司っていかなければなりません。

この辺りは、高学年のこの部でもとても大きな分かれ目となっているなと感じました。

この辺りは、まだまだ目が開けるところはあると思うので、今後審判同士でも互いに研修を極めていきたいと考えています。

ちょっと小難しい話というか、反省点をぼやきましたが
これからはシンプルに、すごいとかカッコいいとかヤバいとかで分かりやすくします。

○すごくてヤバかった選手

それは今回文句なしに香林ちゃんであり、辰太郎くんです。

個人戦で念願の辰太郎くんへの雪辱を晴らしましたが、この執念というのは本当にヤバかったです。そしてすごくカッコ良かったです。
男の子を相手に、ずっと戦いの執念を燃やし続ける香林ちゃんは、紛れもなく女子キッズ会員の憧れの的であり、それでいて社会人クラスの女性会員のファンも多い、スター選手になりつつあります。

昨年秋に辰太郎くんから1勝を挙げてからは、その後連敗。
もう差は開いていくかと思いきや、ここにきてグッと距離を詰めてきました。

半年(8ヶ月)かけて、ずっと勝利を目指し続けた香林ちゃん、天晴れでした!

↓次は辰太郎くんについて

○辰太郎くん

しかし辰太郎くんも深くて大きい男です。団体戦では個人戦の負けを「戦果」として、丹念に勝負の「時季」を待ち続けました。

この勝負を分けたのは、実はジャッジでした。
5回目の延長戦。

実況解説の「どこまで続くか、この24時間テレビにも匹敵するか、いや、さらなる無限地獄、無限列車、MUGENだけに・・・」この滑りが副審の焦りを生んだのかと思います。

辰太郎くんの中段を「一点」としたのは、あとで見返せばガードの上からともいえるようなスレスレ感。

ここで両者の心理面にパッと開きが生まれたように思います。

すかさずそこを見逃さず、責めるのでは誘(おび)き出したのが辰太郎くんの知謀。

高杉晋作ばりに電光石火のカウンター仕掛け。

二人の名勝負はまたも「持ち越し」となりましたが、
かつてK-1アマチュアで共に戦ってきた盟友。

香林ちゃんが戦場を離れるときに

「MUGENで今まで以上に盛り上がろう」

この約束を今も忘れずに、二人、そして翔太くん、辰壱くんが見守り、
サスケくんが「がんばれ、ファイト、ファイト、がんばれ、ファイト〜」を連呼する。

そしてそれは5人だけの世界だけではなく
もっともっと手を広げて、みんなが参加できるものにしよう。

こうした「志」のもとに輝いているスターたちです。

みんな、本当にカッコイイです。

次は特別賞の二人についてです。

○特別賞の二人
かっこいいといえば、今回特別賞をとった佐賀天音ちゃんと田中颯士くん
こちらの2名についても、ご紹介したいと思います。

何度転んでもつまづいても
チャレンジを続けていく姿に、何度も胸をアツくさせてもらってきています。

前大会の予選終了後に
佐賀天音ちゃんがずっと気になっていました。

やはり後で聞くところによると
かなりの葛藤があったそうです。

それを見守っていく親御さんの辛さにも共感を覚えて、ご様子を伝えていただくメールを読んでいくうちに文字が滲んでいってしまいました。

体格に恵まれない、運動が元々得意ではない。

それでも大好きになった空手。

自分は大きく凹んだけど、どうする??

その問いかけに対して、もう一度前に進んで行こうと誓う。

このキモチ。

すごく打たれるものがあります。

そんな天音ちゃんを迎えた颯士くん。

天音ちゃんとの試合を個人戦と団体戦で受けてくれましたが、技を通して分かり合えているよう気がしました。

やっぱり道場は、最高の戦場でありホームです。

ここはどんな場所であるか、戦いつつ、落ち着ける場所。

そんな風に感じてくれてのか、天音ちゃんに先日のスランプについて聞くと
「今はアレがあって良かったと思います」

そう爽やかに伝えてくれました。

指導者たちの方が泣いてしまいそうです。。

最後に全体的な試合の所感について触れていきたいと思います。

(写真下に続く)

全体的な感想ですが、やはりユースチームのルールへ全クラス、全支部が移行していけると良いなと思えました。

やはりみんなパワーがついてきていますので、顔面有り寸止めで競う形にして行った方が、安全性だけでなく、マーシャルアーツを学ぶ上での拡がりも見いだせていけるのではないかなと素直に。

青山道場では黒帯のユースチームへの移行が進んでいますが、蔵前ではその辺りがまだですよね。すぐにでも着手してもらおうかなと思っています。

やはりキッズルールを行なっている子たちでも、その戦い方からは次の段階にきちんと移行できるスキル、下地ができているなという印象を受けています。

今回、ユース部門の鈴木耐雅くん、橋本大駕くん、中村心温くんは、非常に目覚ましい伸びを感じていますし、蔵前の青木惇くんや小宮山くんもユースルールでさらに安全性を高めつつも探究心を広めて行ってほしいと感じました。栗林修平くんはディフェンスがとてもうまく、心温くんと共に、ボクシングセミナーでプロボクサーに習ったディフェンスをいかんなく発揮していたりしました。(辰太郎くんや香林ちゃんもです)

作田大輔くんや里見佳都ちゃん、久拓仁くん、林由真くん、本当にみんなタイミングを作るのがうまくてパワーもすごくついてきたので、そろそろ寸止めルールへの移行期かなと思いました。

ちなみに、山口毅くんと宮本時雨くんの決勝はとても良かったです!
二人ともお父さんがいて、お父さんと空手をしているのですが、やっぱり似てきますね。
この二人の決勝での出会いも久しぶりに見て、お互い本当に成長したな〜となんだか感動してしまいました。

二人とも夏は昇段審査ですね!
お父さんの胸を借りられるように頑張ってくださいね。

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