ADULTS CLASS BLOG ニュース 2022.10.12

54歳で四段取得!”一歩踏み出す”〜 蘇った”昭和魂〜


○これまで〜無拳流での道程〜

当時の入門動機入門動機(2010年10月23日入会)は、学生時代から続けていたサッカーや野球が社会人となって人数減少でできなくなり、何か運動をということでした。

社会人だとチームスポーツは継続が難しいので個人でやれ、当時もう40歳を過ぎていたので、それでもできそう、ということ、また兄がシニアで極真空手をやっており、格闘技にも興味があったので、無拳流にたどり着き、体験稽古をすることに。

道場は、ミドルエイジの方も多く、護身術のような体術がある空手というのも珍しく、面白そうと思い入門しました。

それから約2年、2012年冬、当時の麻布十番に常設されていた道場で初段をいただくことができました。

この時の10人組手も本当に必死でした。

その後、2014年夏に当時の準二段(現二段)、2019年に二段(現三段)をいただくことになりました。

当方はディフェンスのみでの十人連続組手で、これも本当にギリギリだったことを覚えています。

審査は厳しかったですが、道場は世代をこえた魅力的な仲間がいて、本当に楽しかったのでこれまで継続できたのだと思います。

道場に行けば、社会のしがらみを忘れ、同じ道を切磋琢磨する友人と稽古して、自分の存在があると感じられてほっとするんです。

自分の特別な“居場所感“、これは何物にも代えがたいものがあります。

○今回の審査会を終えて

空手ということでは、最初に拝見した山口先生の巻き込み投げにあこがれ、体術のある空手の面白さを追求したいと思ってやってきましたし、審査の時は追い込んだトレーニングもやってモチベーション上げてきました。

けれど、近年はどこかで「受験はもういいかな」という気分になっていたことも事実です。

打撃は直接打撃制から”完全寸止め”の新ルールとなって「面白いけれど、(少し遠目で)自分には無理かなー」という感じですね。

これは鈴木先生(蔵前道場支部長 50歳)、永井さん(53歳)の審査を見ても、どこか拒否反応がありました

でもその後も伊藤さん(54歳)や小林さん(59歳)、本間さん(40歳女性)や美帆さん(21歳女子大生)、浜田さん(36歳女性)が続くのを見ていて、「これはらやらんといかん」という気持ちになっていったのです。

 

そしてRINGΦFIGHT01(*1)で盛り上がったところで、すかさず山口先生からの「哲也さんいきますよ!」とお声がけいただき、昭和魂に火が灯りました。

(*リングでおこなう完全寸止めのキックボクシング、ボクシング試合。安全で多くの世代に楽しめる試合形式。最高齢71歳のボクサーの参加もあった)

新ルールでの審査、審査まで2か月弱への焦り、10人連続組手の壁は大きなプレッシャーでした。

道場稽古が一番大事とわかっていたのですが、仕事の都合で週1しか確保できない。

ならばと、週末のジムでは道場稽古で教えていただいたテクニックのメモを見ながら反復練習、トップラン30秒×10Rなど息上げや、バービーなどのトレーニングなども増加しました。

また、フットワークや身のこなしを身に着ける上で、まずは体重コントロールが必要と考え2か月で-4キロで審査に臨みました。

皆さんの応援もあり、おかげさまで達成でき、当日はとにかく達成感に満ち溢れまたほっとしたのですが、一夜明けると反省しきりです。

体力が1ミリも余力残すことなく挑戦しようとしたスタイルで望み、最後は力尽きてしまいましたが、

あれで黒帯としての組手ができたのか?

テイクダウンはしたがコントルールする組手だったのか?

ボディから上段のカウンターは本当に取れていたのか?

思ったより全然足が動いていない、、

いろんな思いが交錯するとともに、また空手に「欲張り」な自分が生まれたのを感じています

また、これからも皆さんと道場でさらなる研鑽を積んでいきたいと思います。

○皆さまへ

無拳流の道場は若い人や大人もそうだと思うのですが、固執せず、でも、道場で仲間にお会いすると何か絆のようなものがあり、世代を超えた稽古・組手ができるところが素晴らしいと思います。

門下生となって10年以上たちますが、このよい雰囲気をずっと保っていると思います。

仲間と一緒にやるチーム対抗戦は一体感が感じられて私は好きですね。

終わったら仲間とああでもない、こうでもないと飲みながら話すのが一番です。

今後のRINGΦFIGHT II(*RINGの上での寸止めキック&ボクシング大会)もチーム対抗戦になったのでとても楽しみです!

イベントは得るものがとても大きい機会です。

私も54歳ですが、同世代の皆さんには、体に気を付けつつ、細く長く、時には太くいきましょう、と申し上げたい。

仕事の先は見えても、空手の道にはまだまだ先があると思うのでご一緒しましょう!

また、2015年から3年ほど師範代を任せていただいたことがありました。

私にとって本当に良い経験となりました。
指導は本当に難しい。

皆さんが何を求めているのか、それに応えられているのか迷いつつも、笑顔で楽しく稽古してもらえると、本当にうれしいものです。

その意味で、翔太先生が若くしてこの道を歩まれているのはすごいことだと思います。
何か一つ打ち込めるものを持つことで、得られることは確かにあると感じます。

ここで若い世代へのメッセージも送らせていただきたいです。

現代は、情報に満ち溢れ、子供の頃から選択に迷うことばかりです。

長い時間をかけて打ち込むことで、自分自身と向き合い、自分の道を見つけることができると思います。

そこへ”一歩”踏み出すことです。

私もそうでしたが、人間、行かない理由、動かない理由ばかり探すようになりがちです。

先日身まかられたアントニオ猪木さんの言葉「「踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」です。

是非、一歩進み出してください。

 

その意味で、今回、老兵ではありますが試練の道を与えていただき、さらなる向上心を開いてくださいました山口先生に心から感謝いたします。

そして同じ道を一歩踏み出す時に、一緒にいて応援し切磋琢磨してくだった道場の皆さんに、深く感謝申し上げます。

押忍。

(インタビュー永井仁高)

 

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