ニュース 2023.01.01

2023年代表の交代について

無拳流空手道 代表交代について

 

年初の喜ばしきこの時ここに、無拳流空手道代表(*正式名称)を山口雄史から佐藤翔太に交代することをお知らせいましたします。

 

正式な交代は9月に予定しております「襲名式」をもってといたします。

本日はこの交代に込めた思いを、皆さまにお伝えしたいと思います。

—なぜこのタイミングなのでしょうか?

 

2023年、代表の山口雄史の道場は旧流派時代を含めて20周年を迎えます。この間、皆さまと共に築いてきた無拳流というカルチャー、気風、技術は、確固たる基盤を築けたと考えております。そして無拳流で育った若い世代が確実に成長して参りました。

日本はこれらから大変な時代を迎えると思います。そうした時代において、若い人のリーダーシップこそ世の中に必要とされます。

今はMUGEN-KARATEが一番良い時期です。

自分が代表として老いて衰弱するまで居座るのではなく、若いリーダーたちにバトンを渡し、彼らが思い切りチャレンジをして、時に失敗をしても、今であれば自分もサポートしていくこともできますし、若いリーダーたちが鍛えていけるよきタイミングです。

惜しみなく移譲したいと思います。

—初代から二代目への継承となりますね

いえ、実はこれは自分個人の思いがあって、「初代」は佐藤翔太先生や林辰壱先生たちの世代が名乗ってほしいと思います。

世代交代については、一部の古参の人たちに旧年中に話し合って快諾を頂いたのですが、その時は「初代」から「二代目」へという話を自分自身もしていました。

でも、ここできちんと伝えたいと思います。

初代は、新世代の先生たちです。
我々は「創代」です。

私も含めて古参の中には、以前に所属していた流派の時代を経験している人間がいます。
当然、僕らはその流派からの延長で来ています。
当時そこからの独立については、私なりに大変な苦労をしましたが、やはり旧流派に対する自分なりの節義というのはあるんです。
我々の世代がもう交わることはないですが、ずっとその流派や師や仲間に対する節義というものは胸の中で大切にしてきました。

自分たちは無拳流空手道を創ってきた世代ですが、「初代」を名乗るべきは、入会した時からMUGENで育った彼らこそです。
彼らは大きな流派の国際大会で活躍したり、近年はK-1やRISEといったアマチュアのキックボクシングでも、全日本チャンピオンとして連覇しています。
そして指導現場でも、彼らはすでに素晴らしい先生となっています。

自分達は「創代」としてわきまえ、新世代の子たちに「初代」の花道を作ってあげるのが良いと思います。

創世記の人物たちは、この世代のステージを作ったレジェンドたちです。
古参の同志たちにはそういう存在であってほしいです。素晴らしい同志たちがいまだに空手衣に袖を通しています。

自分自身はレジェンドではないですが、「鳶が鷹を産む」ことはできたと思っています。
自分は大した実績もなく、弱いからこそ、良き指導者になれるように頑張れました。

強く育った者たちに「初代」を名乗ってほしいと思っています。

—新代表は一人ではないのですか?

新代表は代表議会制とします。

個人代表というのはいろいろな意味で、合理的ではありません。

「役割」には本人が望もうと望むまいと、権力という要素が強く介在してしまいます。
そしてそうした絡みの中で、カリスマ性だとか個別の能力を問われるトップを作るのは「賭け」のようなものです。

一定の経験と能力を持ったリーダーたちが、「代表議会」で常に組織のよき方向性を合議していくシステムが、組織づくりをしていくのであれば一番良いと思います。

そこには将来、会計や企画の人間たちも育てて、共に盛り立ててもらえるよう設計しておきたいと思います。

—佐藤先生や林辰壱先生はとても若いですが?

高校生で代表になってもらう。すごいですね。劇画のような話です。
でもMUGENらしいですよね。

前述したように、彼らだけでなく、これから指導者候補たちを軸にして、新世代のリーダーたちを随時加えていくシステムにします。

佐藤翔太くん、林辰壱くんは、私が全幅の信頼をもって流派を継承するに足る人格、技量、実績を持っております。

もちろん、彼らがが成人前であることは重々承知の上で、早い時期から現代表の山口雄史、蔵前道場支部長の鈴木孝典らが惜しみなくバックアップし、社会人として、空手人としての経験、研鑽を積むことで、名実そろった代表になるでしょう。

—山口先生はもう指導をなさらないのですか?

当面、日々の道場の稽古については大きな変化はなく、担当のクラスは減っていくでしょうが、山口は指導を継続していきます。
自分でいうのもなんですが、やっぱり一定の「山口ファン」はいるかもしれませんので。

子供のクラス、大人のクラス、「山口クラス」は9月以降も残しておこうと思います。
指導というより、道場に来る人にかかわるのが好きなんですよね。

あともう一回自分自身のための空手も追求したいです。
そういう同志とやる「山口庵」みたいな稽古会は。一部の古参の人たちとやりたいですね。

 

—9月の襲名式はどんなカンジになりますか?

ホテルを借りて、楽しい場所にできたらいいかなと。誰にでも来てほしいです。

この代表交代については、私の師の一人であり流派の顧問的存在である石井直人先生はじめ、草創期からの古参会員の皆さんとも長い時間をかけて話し合い、了承、応援をいただき決断いたしました。

石井先生に仲介人をお願いしまして、旧代と新代が向き合う。そして代の継承を行う。
もちろん紋付の和装です。
それでみんなでしっかりと写真撮影したいですね。
自分らが引退となった後も、その写真が僕らの世代人間や家族の誇りになったり、新しい世代の人たちの励みになってくれたらと思うんです。

だから普段はスタイリッシュなMUGENも、この時は全員和装でビシッと決めたいですね。

こういうセレモニーをしっかりと行いますが、基本的にはパーティーでわいわいとみんなで色々なことを振り返りながら、笑いあり、涙ありで移りゆく時代を楽しみたいです。

その時に、自分はどうでしょうね。
どんな感情が溢れ出してくるんでしょうか。

本当にたくさんのことを味わい、乗り越えてきました。
胸の奥に閉じ込めてきたこともたくさんあります。

代表を降りるその日に、自分はどんな自分に出会うのでしょうか。

先ずは9月までしっかりと代表を務めあげていきたいと思います。

—最後に何かコメントはありますか?

近年、私が心から感じていることがございます。
それは「現在の無拳流とは一人ひとりが主役であり、主役が集まって形づくられている道場」であるということです。
これは、あるいは会員の皆さまこそ、強くお感じになっていることかもしれません。

これまでは、代表が引っ張る面があったかもしれませんが、これからはこの「場」をみんなで共に成長させていく時代だと思います。

その意味で、私は「創代」として、皆さんが主役であり続けることができる環境づくりこそが最も重要だと考え、これからは新旧世代をつなぐネットワークの要となっていきたいと思います。

トップインストラクターは交代しますが、私も鈴木先生も、ライフワークとして指導の場には立ち続けます。皆さんと一緒にこれからも組手や型などの研鑽も進めたいと思います。

 

これからも変化し、挑戦し続ける「無拳流空手道」にどうぞご期待ください。

 

インタビュアー:永井仁高 (12月22日山口邸にて)

 

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