小学生低学年クラス(1-3年生クラス)を振り返ります。
こちらはもう幼児時代とはちがって、大会に出場する意味がこどもの中でより大きくなっていることを感じました。
自分の明確な意志で、試合の臨む。
もちろん、幼児の子たちも自らのでたいという意志で参加しているはずですが、小学生の出たい=勝ちたいであることがほとんど100%ではないかと思います。
だからこそ、溢れ出るものがある。
試合途中で感極まってしまう子を何度か見かけましたが、それも一つの経験です。
みんなのチャレンジがとてもカッコよかったです。
この年代においては、親御さんのバックアップがさらに大切になってきますね。
その辺りも触れつつ、各年代で試合を包括的に振り返ってみたいと思います。
先ずは1年生から。
(写真の下に文章が続きます)
今大会の1年生、新2年生に向けて、みんな逞しくなったなという印象を受けます。
一方で「自立心の芽生え」をかなり感じました。
親の届かない”自分の世界”。
小学校に通って1年。
この中で、自分達の昼間の生活のほとんどを学校で過ごします。
“自我”と出会う中で、子供たちが自分自身で意識的に「こころのあり方」を育てる始めの時期です。
「自分自身で手に入れること」
このことについて、向き合う姿勢を作るのか、それとも見えないようにして(されて)しまうのか。
その大切な時期だと思います。
もう20年近く前のことですが、道場の創成期にある低学年の女の子とお母さんがきました。
彼女は心臓病で、学校では体育をしたことがありません。(できません)
(文章は写真下に続きます)
お母さんが困惑していうには、その女の子が空手をしたいと言ってきかないのだそうです。
“道衣を着て見学する”
この条件で入会をしました。
やがて、彼女はクラス最後の飛び蹴りのあそびコーナーに参加するようになりました。
ちょっとずつ、医師の了解を得ながら、参加できる稽古が多くなっていきました。
ほんのちょっとずつです。
昇級もしていきました。
そして一年半後には、ついに「試合に出たい」と言い出し始めました。
さすがにそれは・・と、周囲も慌てました。
「・・・どうせ勝てないわよ」
つい親御さんの言った一言に、娘さんはこう言いました。
「そうじゃないの。勝つのもかっこいいけど、一所懸命やって負けたりできるのもいいな。勝負してみたいなって思うの。自分だけ、特別なの、イヤだなって。。」
結局、試合に出て、負けましたが、晴れやかに彼女は笑って退場してきて、そして「次は勝ちたい、、」と言って一筋の静かな涙を流しました。
(文章は写真下に続きます)
その時に、我々オトナは大切なことを彼女に教えてもらいました。
勝てるから試合に出るのではない。
勝ちたいから試合に出たい。
負けても、勝負をしている子たちがカッコいい。
彼女には心からそう思えていたのです。
そして、スポーツに関しては、親にああしたほうがいい、こうしたほうがいいと言われない分、自分でこうしたい、ああしたいと考えて行動することができる、強い意思が育まれていたのです。
試合はしばらくは勝てませんでしたが、5年生になった時に準優勝をしました。
先日、彼女から結婚をしたという連絡がきました。10年ぶりくらいのコンタクトでした。
きっと素敵なお嫁さんなのだろうなと思いますし、近い将来は絶対に良いお母さんになることでしょう。
さて、改めてざっと1−3年生の試合の感想を述べていきますね。
(写真下に文章が続きます)
1年生、みんなの勝ちたい気持ちがストレートに伝わってきてよかったです。
念願の初勝利、初優勝をした子もいれば、悔しい思いをした子もいるでしょう。
負けることを知ってこそ、大きく強く成長します。
蔵前の伊藤鈴藍ちゃん、菊池奏平君からは、そうした確かな強さを感じることができました。
(過去に悔しい思いをしてきました)
また初出場の子たちも多かったですね。ナイスチャレンジです。
続いて、2年生、3年生。
(写真下に文章が続きます)
先ず、2年生でいうと、今回3年生の部にチャレンジした青山道場の沓澤杏樹くんと石坂優弦(ゆいと)くんが目立ちました。
二人とも外部の試合で、数多くの負けと連敗を重ねて、この実力を養いました。
親御さんも心配をされたとは思いますが、子供が自分で考えるチカラを養えるようなサポートをされてきたことがやはり特徴です。
戦って負ければ、本人も親御さんも心が痛むわけですが、そこを見えないように包(くる)んでしまうか、大切な宝だといって称えて、落ち着いて見つめさせてあげるか。
親だからこそ、本当に迷うところですよね。
やはり幼少から続けてきて、2年生ではじめて勝てたという、末永隼人くんも嬉しい準優勝でした。
彰吾くん、利門くん、騰五くんも悔しい思いを重ねての活躍を見せてくれたと思います。
“向き・不向き”
親なら考えてしまいそうなところ、子供の「好き」を尊重する。
だからこそ出会えた「勝利」や「活躍」だったと思います。
1年生の大山空くんもそうですね。初優勝ではないかと思います。
また、個人的には蔵前道場の谷野選手の涙にグッと熱くなりました。
本当に毎回よくチャレンジをしています。今回は足が上がるようになってきましたね。
本部・支部の垣根を越えて、応援しています!
またそれぞれの道場、クラスで頑張っていきましょう。
次は原宿でDRAGON TOURNAMENT 2023です!!
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