今年の夏は2つの合宿を行いました。
先日は九十九里での合宿のレポートをしましたが、今回はその後に行われた長野合宿のレポートをしたいと思います。
前回は約50名の大所帯でしたが、今回は10名です。
前回は系列道場の蔵前道場と合同で、小学1年生から中学生までの幅広い年代に対応した合宿でしたが、今回は原宿道場の高学年アドバンス〜中高生の「集中合宿」でした。
というわけで、今回の合宿は「技術向上」にフォーカスされたキャンプです。
従来のユースクラスk合宿とも違った、さらに進んだ合宿になりました。
▶︎”基本の徹底的な見直し”と”多数のドリル”
道場ではキッズアドバンスクラスの上のクラスは「ユースクラス」です。
こちらではキッズ時代のものから、よりアップグレードした技術体系をもっています。
“顔面パンチ無し”のキッズ空手から、
“顔面あり(寸止め)”のユース空手へと進化していきます。
ちなみに社会人クラスは、ユースクラスのルールに護身的な投げ技などが入ります。
身体が大きくなるにつれて、技のパワーが大きくなるので、ライト・コンタクトやノン・コンタクトに移行しつつも、技術対祈的には難易度が上がっていくカリキュラムです。
当道場の若手インストラクターの佐藤翔太くんなどは、空手の国際大会やキックボクシングの全日本大会で度々優勝していますが、MUGEN-KARATEの技術が活課されています。
それゆえに、今回はボクシングやキックボクシングベースの練習を主体としました。
(それでTシャツと短パン、グローブという格好で練習することが多くなりました)
心身の安全を第一としつつ、生徒の自主性や創造性に任せていく環境を重視しています。
そのためには生徒さん自身の「好奇心の自立」が、絶対のキーワードです。
生徒自らが考えて、試して発展させることに没頭できるクリエイティビティの源は、やはり「好奇心」です。
今回の合宿では、テーマを「徹底的な基本」と「多数のドリルを身につける」ことに据えて、好奇心をたくさん掻き立てられるように、さらにその好奇心が発展していけるように注力しました。
結果的には、スパーリングをたくさんこなしていくスタイルよりも、圧倒的に生徒さんたちは上手くなったなと、帰京後の参加者の様子を見て、驚くほどに実感しています。
しかしテクニックだけを身につける場ではない、もっと重要な場面がいくつかありました。
▶︎普段の姿勢から鍛える
合宿生活においては、今回2つのおおっきな出来事がありました。
一つは、ジュニア世代の5〜6年生たちが、合宿二日目を終えて、普段の生活からの改善を求められました。
・練習や外出時に忘れ物が多いこと
・注文した食事を多数のこすことや、ダラダラとした食事態度
・交流の場で、頻繁にスマホに没頭していること
・ホテルやお店の人への挨拶をはじめとした、マナー、コミニュケーションの幼稚さ
こうしたことを指導者や先輩から指摘を受けて、5〜6年生は2択の提案を受けます。
・合宿への姿勢を見直して、このままユースと合流して練習を続けるか
・キッズ合宿として分離して、イージーなスケジュールに変えるか
これを5〜6年生に話し合ってもらうと、「先輩たちとこれからも頑張っていきたい」という意志の表明と共に、それぞれの思い当たる反省点を口にしてくれました。
上級生たちはそれを優しく聞いてあげて、「日本語が下手なことはぜんぜん問題じゃないよ」とか、「それは一緒に僕たちも手伝うよ」とか、フォローを入れながら、全員が言っていたのが「もうそろそろ、一人の男としてカッコ良く振る舞おうよ。君たちならできるよ」という言葉でした。
キッズからユースへ。
可愛い時代はもう完璧に終わりだよ。
一緒にがんばろう。
ユースの先輩たちが優しく手を差し伸べてくれたからこそ、残りの二日、5〜6年生の子たちも頑張れたのだと思います。
↓以下は今回の合宿のインタビュー&ハイライト動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=1buzr9mQpFw
▶︎雨の公園を走破する
先ほどご紹介したYouTube動画にも上がっていますが、雨の日の公園を走破したことも、子どもたちの大きな経験になっているようです。
三日目の昼食後に、5〜6年生の”改心”があって、その日の午後の練習は大いに盛り上がりましたが、上級生の疲労だってピークです。
夕方に練習を終えると、外は雨でした。
「よし、ロケット公園いこう!走るぞ!」
一同がざわめきました。
ロケット公園。
二日目にもいきましたが、その名前とは裏腹に、ラントレをするにはキラーすぎる公園。
それがロケット公園です。(指導者は事前にロケをしてこの公園を探し当てました)
100段近い急な階段に、ずっと終わらない坂道も織り混ざった中距離のコース、急勾配の滑り台や、丘もあります。
(これを雨の日に・・)
雨に濡れてスポーツをしたことがない・・
ほぼ全員がそうでした。
結果、みんなの最高の特別な思い出になったそうです。
世の中には「根性論」というのがありますが、無理に走らせることは絶対にしません。
夏の雨の日に走ったらどうなるか。
これを<不安強めの好奇心で検証してみた>という図式の中で、全員がすぐにハイになって最後のマラソンまで熱狂していました。
根性でなんとかなると言い聞かせるより、
万全ではない環境に一歩踏み出したらどうなるのだろう。
そんな経験を積んでみることで、やった人にしか味わえない達成感が生まれます。
もちろん、風邪をひいた子はいません。
すぐにホテルの温泉に直行して、ザブン!!
湯船に浸かりながら、子どもたちは気持ちの良い時間をみんなで共有していたようです。
▶︎可愛い子には旅をさせよ
空手道場だからこその合宿論というのがあると思いますし、貫くべき使命というのがあるように思います。
九十九里に続いて、長野のホテルでも、いろいろな方から子どもたちの自立した言動に賞賛のお声をいただきました。
挨拶はもちろん、気遣いのある身のこなし、振る舞いというのを上級生たちが、周囲に対して自然にしていくことで、下級生たちも「かっこいい」と思うようになりますし、”お客さん扱い”を普通に受けて何も気がつかない世界観からは脱却していきます。
早くも「秋にも開催してほしい」というお声をいただいており、検討しています。
可愛い子には旅をさせよ。
そう思って、預けていただけているよう、また開催の折にはベストを尽くさせていただきます。
↓下記は今回の合宿の写真です。もしよろしければご覧ください。
https://mugenryukaratedo-aoyamatokyo.blogspot.com/2023/08/2023-aug9-11.html
CATEGORY
- ADULTS CLASS BLOG (60)
- KIDS CLASS BLOG (66)
- ニュース (121)
- 動画ブログ テクニック (2)
見学・体験入門随時歓迎!
見学はもちろんのこと、入門を検討されている方であれば体験入門もお気軽に!