昨日7/14(日)に実施された審査会は、とても盛況ですばらしい熱気に包まれました。
10代から60代までの各年代がまんべんなく揃ったメンバー約60名が集いました。
審査会の象徴的な審査として、「十人組手」という昇段者用の試験があります。
黒帯になるための試験、そして黒帯になってから改めて技量を高める試練の場として、十人組手があります。
今回こちらに挑んだのが、今年一月に60歳になった武道キャリアの長い多賀さん(三段)と、やはり幼少2歳の頃から無拳流空手道に励んできた14歳の林 辰太郎くんです。多賀さんは四段へのチャレンジ、辰太郎くんは初段へのチャレンジです。
○ドラマ主義
この道場には、さまざまな年代、さまざまなバックグラウンドの人たちがいますが、それぞれの日常の中に空手道が大なり小なりの支えとなっています。
60歳で定年退職をして地方移住をはじめた社会人にとって、物心つく時には兄の背中をおって空手をはじめた少年にとって、あるいはその他、さまざまな人生の中に、空手はどんな意味をもっているのでしょうか。
そうしたものが炙り出されるのが、こうした審査会の場です。
試合、競技大会とはまた違った「磁場」というのが確実にあって、独特の価値を生む場所となっています。
競技会、発表会ではない、あくまでも個々が仲間と共に「内面」へと向かう場です。
ゆえに道場スタッフ以外の撮影などは控えていただいています。
キッズクラスなどでは成長記録的な保護者さまのお心にも配慮させていただいて許可させていただいていますが、社会人クラスではあくまでも「他者と共鳴しつつ、自己と向かい合う場」として、集中をしてもらっています。
他者との比較・競争をこえて、どれだけ自分の人生のなかで「響くもの」を得られるかというのが、貴重だと思っています。
あとで見て振り返るものは現代ではおおく溢れていますが、いつまでも心に響き続けるものを噛み締めて、暮らしの中で抱き続けるものも大切です。
家族や大切な友人と記念撮影をすることが大切な場面とは別のシーン。とてもじゃないけど、記念撮影などをしている場合ではない数々のドラマ、シーンにこそ、大切な想い、継承すべき心が宿っていく大切なメッセージ、”響き”があるのではないでしょうか?
○世代を繋ぐものは”カッコよさ”
10代から20代まで、20名近く、30代40代が20名近く、50代以上も20名近く。
こうしたバランスをつなぐものは、すこし軽薄な表現に感じるかもしれませんが「カッコよさ」だと思っています。
このかっこよさはスタイリッシュであるかどうかということも大切ですし、何よりその上で最終的には「人としてのカッコよさ」があるかどうか。ここは若い子たちはオトナもよく見ていますし、オトナたちも若い子たちと共存するには、この要素は最大のキーです。
武道は白帯から始まりますが、白帯や初級・中級の方にも、カッコいい方はたくさんいます。
少年クラスあがりのお子さんも、グレードは改めて大人の白(本部道場では黒帯に白線、黒帯にオレンジ線などが入る)からのスタートと同等からスタートしますが、”キッズ扱い”されるような子は誰もいません。本人たちもそうですし、大人たちもそのような扱いをすることはありません。
そして誰もが、自分を曝け出して、いまの「ありのまま」の実力をストレートに試すことができます。
たとえ上手くいいかなくても、全力でやりきる。
その姿が「やってない人」たちにとって、スマートじゃなく滑稽に思えるかもしれなくても、「その気骨、姿勢が最高にカッコいい」と真っ当に評価されるし、心から讃えられる場、それが我々の道場です。
社会人としてのコミュニケーション能力も高く、思いやりや品格に溢れ、それでいながら勇敢なチャレンジ精神を示すことができる、互いを尊重し、讃えあうことができる。
昨日の審査会では、全年齢、全レベルのメンバーの方々が、対等な「空手家」として全力で励ましあえたのがとても心地よかったですし、それぞれが存分に充実感を味わえた様子でした。
下記のブログにも昨日の写真が多数アップされていますが、充実した審査会の様子が伝わると思います!
https://mugenryukaratedo-aoyamatokyo.blogspot.com/2024/07/blog-post.html
この感動を胸に響かせつつ、また日々の稽古を楽しんでいきましょう。
参加された皆さま、応援してくださって皆さま、有難うございました!
最後に、いつも道場をお応援してくださっている日本セラミックス株式会社様に心よりお礼申し上げます。
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