KIDS CLASS BLOG 2024.08.30

無拳流空手道主催「RING FIGHT08」後記①〜キッズ編「成功体験より必要なこと」

8月25日(日)は「RING FIGHT」というイベントでした。

2年前の2022年からスタートして、今回で8回目を数えます。

キッズの試合は、第一回イベントで一度おこないましたが、改めて昨年から3回連続で実施しています。

空手の道場である無拳流空手道が、道場内に所有するリングでのイベントをおこなう理由は。

まずベースとして、うちの道場には幼少から空手で育ってきた子が、K-1やRISEといったキックボクシングのアマチュア全日本大会で何度も優勝していたり、最近ではボクシングも日本ボクシング連盟に正式加盟して選手として活躍しています。

その子たちの中には今では成人してインストラクターとなっているスタッフもいますし、中学生や高校生の子たちも、空手という武道の精神で、キックボクシングやボクシングでも活躍しているので、道場生たちからは全世代からの「憧れの的」です。(選手たちの謙虚さや真面目さあってこそですが)

そんな環境の中で、敷居が高い「リングでの戦い」を、子供たちや大人たちにも安全に体験していただきつつ、「勇気づけ」をさせてもらいたいという趣旨でスタートしました。

というわけで、今回は3歳〜92歳まで約70名が参加する盛況な大会となりました。

↓写真下つづく「子供の教育としてのリングファイト(運営者の願い)」

「子供の教育としてのリングファイト(運営者の願い)」

まず、一般的に多くの方がボクシングやキックボクシングのようなリングスポーツは危険なのではないかという印象を持っていると思います。

結論からいうと、大変危険です。

プロまたはアスリートとして真剣に鍛えているからこそ、キックボクシングやボクシングといったイベントが成り立つものであり、それでも年間にいくつかの”リング禍”とよばれる事故も発生してしまう世界です。(のちに述べますが、柔道などの武道、サッカーやラグビーなど、他のコンタクトスポーツも同様です)

ですので、うちのイベントでは

①大人やユースのボクシングやキックはノン・コンタクト(寸止め)ルール

②幼児ルールはノンコンタクト
③キッズ(小学生)ルールは、顔面パンチなし、完全防具付きのポイントルール

これを推奨・実施しています。

MUGEN  MARTIAL ARTSでは、危険管理において以下の3つを最優先に考えています。

①頭の危険(脳震盪)

②胸部の危険(心臓震盪)

③心の危険

①は想像ができると思いますが、子供の脳は桶に浮かんだ豆腐のようにもろく柔らかいといわれています。
子供から大人まで脳震盪に配慮をするよう細心の注意をしています。

また②はあまり知られていませんが、1と同様に危険なものです。
欧米では、サッカーなどでも12歳〜15歳までのヘディングの禁止と並んで、胸でのボールトラップなどには要注意事項のひとつとなっています。
こどもの胸の衝撃には、頭と同様に気をつけていかねばなりません。

③も非常に重視しています。
よく「こどもに成功体験を」という言葉が使われますが、成功体験を求められるあまりに子供も親もつぶれてしまう。成功してもちっとも幸福感を味わえない。成功をたくさん重ねれば、バランスのとれた健やかな成長ができるかというと、必ずしもイコールではないのが現実です。

MUGEN KARATEでは「子供の好奇心とチャレンジ精神を応援すること」を大切にしています。

成功を重きに置くばかりに決められたことをやらなきゃと思い詰めて過ごした時間よりも、”これがやってみたい!”とこどもが思ったことを思い切りチャレンジするために夢中になれた時間を過ごした方が、圧倒的にその子の人生にとっては意義があります。

周囲の期待よりも、本人の興味・好奇心を応援して、讃えられる環境づくりが大切です。

↓写真下つづく「”好きな世界ができること”で拡がるもの」

「”好きな世界ができること”で拡がるもの」

子供たちに空手やこうしたリングでのイベントで知ってほしいのは、「チャレンジをすると世界が拡がる」ということです。
それは「失敗から面白い物語がはじまる」ということと、ほぼ同意義です。

心身の安全性が高められた環境の中で、「失敗してもいいから自分の考えたように思い切りやれる場所」を用意してあげたいと思っています。

セコンドにはご家族に入っていただくことで、よりお子さんとの距離感も近くなり、相手のご家族の想いもよく理解できると思います。

そして選手も家族もお互いにリスペクトを示しあう。

RING FIGHT for KIDSが「両者ウィナー方式」をとるのは、この最も大切なことをフォーカスしたいからです。

チャレンジすることが大切。

リングという物理的に区切られた場所で戦う「高揚感と誇り」は特別です。

その仕切られた場で、二人の選手が戦うことを見守るセコンド(親御さん)もまた、独特の感情を味わうことと思います。

そこに”人間教育”としての価値を見出して、このイベントを実施するモチベーションを見出しています。

次回は11月24日(日)を予定しています。(空手の大会は10/13(日)です。演武会は11/2(土)の夕方です)

無拳流空手道では、これからもお子様の健やかな成長を応援するイベントを全力でおこなってまいります!

ご期待ください。

 

 

 

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