こんにちは。無拳流空手道代表の山口です。
2024年が終わろうとしています。
管轄の原宿本部道場は12/26からお休みになり、プライベートの選手キャンプで指導に赴いていたここ数日ですが、改めて無拳流空手道原宿本部道場の2024を振り返っていました。
この道場が提供しているものは何かを、真っ直ぐに伝えるとするならば「精進」の場です。
自分のこれまでの人生の中で課題となってきたものの「やり直し」をしつつ、その過程の中で「やりがい」をみつける。
正直、面倒な努力をしなくてはなりません。
原宿の表参道沿いというロケーション、充実したジム設備、場所柄、外国人の方も多いインターナショナルな道場。
そんなイメージはコマーシャル的には良いのかもしれませんが、実際はもっと素朴で飾らない、どちらかというと土臭い道場なのではないかなと思います。
決して滑らかにならされたコースはありません。
それでも、”だからこそ、やり甲斐がある”という会員さんたちが、上は60代まで(ボクシングクラスをいれると92歳女性が最高齢)この道場を愛好してくれています。
⚪︎なかなか上がらない帯
先日40代後半の男性が黒帯の審査会を完遂しましたが、とても感動をしました。
なぜかというと、中級以降はなかなか帯が上がらず、目に見える上達もなかなか得られない状態が数年続き、何シーズンも昇級審査、昇段審査を受験する許可をすることができませんでした。
彼はその間、基本をとことん見直して練習を重ね、大会に出場しては自分の欠点を洗い出して磨き続けました。
そうして何年もすごして、思いがけず大会で優勝したりしましたが、きちんと新たに身につけた技術を発揮できていました。
そして昇段審査でも新たな境地をしっかりと見せてくれました。
“中級の壁”はなかなか分厚いです。
武道経験のある方ならわかると思うのですが、初級の頃に身につけた技術からなかなか脱出できない状況が続くことがあります。
これはいわゆる「階段の踊り場現象」と呼ばれるもので、次のレベル(階段)にいくためには、一度平坦に歩く踊り場を通過しなければなりません。
上に登るという動作の時には、人は体と気持ちを動かします。
登れずにいる場合、人は心を揺らします。
結果、感情が上がったり、感情が落ちこんだりするわけです。
しかし、武道は感情に惑わされず、信念をもって積み上げていくことを修練するものです。
変化を起こせるように、好調な時も不調な時もあって当然、坦々と創意工夫に取り組んでいくことで、「中級の壁」を突破していくことができます。
帯の色がすぐに変わっていく道場ではないので、「だからこそやりがいがある」という人に向いていると思います。
きちんと経験を重ねて、確かな技術を身につけなければ、黒帯には近づいていけません。
⚪︎挑戦と説得力
道場では、さかんにチャレンジの場が提供されています。
社会人は年に2回の内部の空手大会や、ボクシングのクラスもあるのでマスボクシング、マスキックという”当てないリングイベントも自主開催しています。
勝敗を競う形式のものもあれば、初級者用にエキシビションということで勝敗をあえてつけないルールのものも用意して、チャレンジの幅も広げています。
大切なことはチャレンジをする、経験を積み重ねるということです。
また、さらに重要なことは、その経験を日々の稽古にフィードバックしていくということです。
イベントだけ出ていれば、レベルがあがるということはありません。
当然、悔しい思いをしたりすることもありますが、それも込みで受け入れて努力してこそ、心技体が鍛えられて向上していくことができます。
ごく少数の若いインストラクターや選手は
・フルコンタクト空手国際大会
・キックボクシングアマチュア全国大会 優勝(K-1、RISEなど)
・ボクシング全日本大会優勝、関東大会、都大会
こういった大きな大会で優勝や入賞をしていますが、これは無拳流空手道、MUGEN MARTIAL ARTSの技術の説得力となっています。
そして一方で、多くの門下生の方は、内部の大会と通常の稽古で、それぞれの年齢や能力にあった練習やチャレンジを重ねています。
中には30代、40代、50代、60代の方が、男性も女性も外部のマスボクシングやキックボクシングの大会にチャレンジすることもありますが、好成績を残しています。
⚪︎大切なことは「やり甲斐」
汗を流してすぐにリフレッシュ。
イベントに参加して、楽しさだけを満喫。
そういう楽しみ方も世の中のエンタメやレジャーにはたくさんありますが、そういうものでは味わえないもの、しっかりと酸いも甘いも噛み締められるものを、道場ではブレずに提供していきたいと思っています。
「嘘偽りなくがんばってみたい」
今も昔も多くの人が、”本気で”頑張ってみたいと入門してきてくれています。
自分の大切な人生の時間をつかうなら、「やり甲斐」をみつけられるほどに頑張ってみてほしいと思います。
ほとんどの人が未経験で空手をはじめていますし、丁寧に基礎から習っていける道場です。
その先に積み上げていけるかどうかは、本人の志しだいです。
“ごまかしのない努力”が実を結んだ時、それは本当に嬉しく、貴重な人生の財産になります。
2025年もチャレンジ!!
従来の会員さんも、新たに出会う会員さんも、いっしょに頑張っていきましょう!
*** 追記 ***
代表の山口雄史は、2003年9月より空手指導をスタートしましたが、
20代半ばで病気を患って間闘病をつづける中、30歳目前に子供の頃に習っていた空手(別流派)を再びはじめて、人生のやり直しをしました。
師匠や仲間に恵まれて、楽しい中にも、自分との葛藤を多々重ね、乗り越えて、弱い自分と向き合え、病気を克服できたことが、その後の人生を良い方向に変えさせてくれました。
だからMUGEN KARATEは、どんな人にでも志があれば、その人に合った”やり直し”のチャレンジができる道場であることを目指しています。
年齢問わず、そういう人に来てもらえたら、きっとマッチすると思います。
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