ADULTS CLASS BLOG ニュース 2026.03.05

昇段者インタビュー①「コンフォートゾーンを抜け出して」


いつもやさしくて気さくなシャープ・アンディさんが10年以上をかけて、やっと茶帯に辿り着きました!

そのアンディさんに改めて「黒帯までの道のり」を聞いてみました。

(インタビュー:永井仁高)

 

空手を始めたきっかけを教えてください。

日本に来たばかりの頃、数年間少林寺拳法をやっていましたが、他の武道にも興味がありました。

長男が4歳くらいになった時、「何か武道を始めさせたほうがいいかな」と思い、同僚のYuriyに彼も所属していたMUGENを紹介してもらいました。

子どもクラスを1〜2回見て、「自分もやりたい」と強く感じ、入門を決めました。

 

道場の最初の印象はどうでしたか? 

最初の印象は、とても真剣な道場でありながら、楽しさも大切にしている場所だと思いました。

特に気に入ったのはコミュニティ精神で、どれだけ苦労していても先輩方が初心者を助けてくれるところです。

 

道場に入って空手への取り組み方で変わったこと、変わらないことはありますか?

怪我や仕事、家庭の事情、マラソンのトレーニングなどで休んだ時期もありましたが、基本的には可能な限り週2回は稽古に参加するようにしてきました。年齢を重ねる

につれて、回復やコンディション管理をより意識するようになり、ベストな状態で稽古に臨めるよう心がけています。

今は以前よりも、稽古の仕方について深く考えるようになりました。

マラソンもしているのですね?マラソンでは今までどんな活動をしていますか?

私は生まれつきランナー体質ではなく、体格もどちらかというとがっしりしています。それでも走ることが大好きで、走ると自由な気持ちになれますし、精神的な健康にもとても良いと感じています。マラソンのトレーニングは、自分を律することにも役立っています。

私の初めてのマラソンは2013年の東京マラソンで、2014年には京都でフルマラソンをもう一度走りました。その後、なぜか数年間は走るのをやめてしまいました。ところが、職場の同僚が2023年の東京マラソンに応募すると言っていたので、「それなら自分も」と思って応募しました。実際に走ってみるととても楽しく、それ以来、毎年春にフルマラソンに参加するようになりました。

2月22日に大阪で走った大会が、私にとって6回目のフルマラソンでした。しかしレース当日の朝、ひどい風邪をひいてしまい、声も出ないほどでした。それでもスタートしましたが、タイムは遅く、体も「もうやめたほうがいい」と訴えていたので、15km地点でリタイアしました。初めてのDNFで、とても悔しかった。来年もう一度挑戦するかどうかは、夏ごろに決めようと思っています。

好きな技は何ですか?それが好きな理由や、それにまつわるエピソードを教えてください。

 

正直にいうと、特別に「これ」という技はありません。
ただ、自分ではテイクダウンの技術をもっと稽古で磨き、組手でも積極的に使っていく必要があると感じています。

 

好きな技がないというのは珍しいですね。

それではアンディさんのヒーローを教えてください。子供の頃の映画や実在のスポーツ選手でも結構です。その理由を教えてください。

一人だけを挙げるのは難しいですね。尊敬している人はたくさんいます。子どもの頃は、サッカー、ラグビー、クリケットをするのも観るのも大好きでした。ですから、おそらく1980年代にリバプールで活躍したエースストライカー、イアン・ラッシュのような選手でしょう。

年齢を重ねるにつれて、私が惹かれるようになったのはミュージシャン、特にロックスターでした。ですから、ニルヴァーナのフロントマンだったカート・コバーンのような人物ですね。幸運なことに、彼が若くして亡くなる前に、そのバンドのライブを2回見ることができました。

 

白帯から色帯時代にみた、先輩たちの昇段試験の印象はどうでしたか?

白帯の頃は、特にフルコンタクト空手ルールを採用していた時代のハードな黒帯審査を見て、先輩方の姿に深く感動しました。
「自分には10人組手の激しい組手を乗り切るなんて無理だ」と思っていました。

道場ライフを続けられたモチベーションは? 影響を受けたエピソード、道場やご家庭、職場などの人物の言葉など、詳しく教えてください。

何度か辞めようと思ったこともありましたが、そのたびに「やっぱり道場が好きだ」と心から思い直しました。
特に仲間たちからの励ましが大きかったです。

私にとって道場は「第三の場所」です。

職場でも家庭でもない、自分にとって特別な場所で、人生の他の部分とは直接つながっていません。

もともと運動が得意なタイプではないので、コンフォートゾーンの外で自分を追い込むことが好きで、それが自信や自己肯定感の向上につながっていると思います。

 

“コンフォートゾーンの外”にあえて出られる好きな場所がある素晴らしいですね。アンディさんがライバルや目標に思っている方を教えてください。

自分に挑戦している人は誰でも尊敬しています。
例えば、小林さんのように、60代でありながら週に何度も道場で稽古に励み、自分を追い込んでいる人です。
また、物事をさまざまな視点から冷静に見て考え、解決策を見つけられる人にも尊敬の念を抱きます。

ライバルについて言えば、私がライバルだと思っているのは自分自身だけです。より良い自分になるために、自分を高め続けていくことが大切だと思っています。

 

昇段審査前の最高の思い出はなんですか?
茶帯の審査前です。

試験前の稽古で、リハーサルのように本番と同じ5ラウンドのテイクダウンをやったのですが、全部ボロボロで、とても落ち込みました。

でも「もっとやるしかない」と思い、審査まで必死に稽古を重ねたところ、少しずつ楽に感じられるようになりました。そのことで自信がつきました。

 

昇段審査前の最悪の思い出はなんでしょうか?

黒帯審査前です。かなり追い込んで稽古していたので体中が痛く、ハムストリングスなどを痛めないかとても不安でした。

さらに当日の朝、突然腰が激しく痛み出してしまい、鎮痛剤を飲みました。

でも最初の組手で翔太先生と当たった時、アドレナリンが出てきて、痛みを感じなくなりました。

 

 継続する中で苦しかったことは? それを克服できた理由は何でしょう?

年齢を重ねてからは、怪我をすることへの不安が一番大きいです。そのため、しっかり準備運動をし、そして何より稽古後の回復を大切にしています。

 

稽古後の回復にはたとえばどんなことをしていますか?食事やマッサージなどで心がけていることがあるのでしょうか?

はい、そうですね。野菜、タンパク質、炭水化物をバランスよく取り入れた食事を心がけていますし、ビールを飲み過ぎないようにも気をつけています(笑)。

また、今は月に2回ほどスポーツマッサージを受けています(何か特定の大会に向けてトレーニングしているときは、もう少し回数が増えます)。さらに最近は、筋力を強化し柔軟性を高めるために、ヨガも始めました。自宅でアプリを使って、短いセッションを週に数回行っています。

 

今回の昇段試験に向けた取り組みで、心に期したこと、苦労したこと、できたこと、できなかったことなどを教えてください。

10人組手の中で、少なくとも1〜2回は勝てるテイクダウンを決めたいと思っていました。

ただ、試合が進むにつれて疲労が溜まり、相手がフレッシュな状態だと、それがとても難しくなりました。

一方で良かった点は、デフェンスやテイクダウンを防ぐ動きです。そこは自分でもまあまあ満足しています。

 

実際の昇段審査の感想を教えてください。

精神的には準備ができていました。そして予想通り、人生で「一番長くて、一番短い10分間」でした。

「とにかく耐えて、しっかり戦えばすぐ終わる」と自分に言い聞かせていました。

終わってみると、本当に一瞬の出来事のようでした。ただ、もっ

と積極的に攻められなかったことは少し心残りです。

 

体力も気力しっかり続いていた印象です。試験が終わってから、どんな人からどんな言葉をかけてもらいましたか?

試験が終わった後、道場のみんなから温かい言葉をかけてもらいました。

「やっとやりましたね!」と冗談まじりに言う人もいれば、「すごいですね」と感心してくれる人や、体の調子を気遣ってくれる人もいました。

言葉はそれぞれ違いました。

やっぱり、同じ日に黒帯の審査を受けた仲間たちからの言葉が、特に心に残っています。

その日の夜には二次会にも行き、道場での経験や審査のこと、そしてこれからの空手についての目標などを、みんなで長い時間語り合いました。

 

これからの道場ライフで目指すものは何ですか?

まずは黒帯として着実に成長し、「強い黒帯」になることです。

そのために稽古を続け、いつか大会で結果を出したいと思っています。

そして何より、自分が先輩方に助けてもらったように、これから空手を始める初心者のサポートにもっと力を注ぎたいです。

 

初心者へのサポート、それはもうこのインタビューも含みますね。初心者や初級者の方に伝えたいことはなんですか

私が伝えたいのは、「もし私が黒帯を取れるのなら、誰にでもできます! 一生懸命稽古をして、先生の話をよく聞き、先輩のアドバイスにも耳を傾け、そして常に素直な気持ちで学び続ければ、きっと強い空手家になれます!」ということです。

また、私はずっと昔に少林寺拳法を数年間していたのですが、そのときに好きだった言葉があります。
「初心忘るべからず」です。

ですから、初心者や初級者の方と話すときには、できるだけ自分もその立場に立って気持ちを理解し、その気持ちに寄り添いながらサポートしていきたいと思っています。

13. MUGENに期待すること、感じていることは何ですか?

これまでMUGENがフルコンタクトから寸止め空手へ移行し、青山から原宿へ拠点を移し、さらにボクシングがカリキュラムに加わるなど、進化してきた姿を見てきまし

た。

これからも山口先生のビジョンに沿って、MUGENは成長し続けると思います。

今もとても楽しんでいますし、体が動かなくなるまで稽古を続けたいと思います。

(インタビュー:原宿本部道場 永井仁高)

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