普段やさしくて爽やかな林さんの「静かなる情熱」が、とても伝わるインタビューでした。
MUGENで取り組む空手やボクシングには、一貫した志があるのだとひしひしと感じるものがあります。
仕事もめいっぱい頑張っている社会人の方たちの胸にも届く内容となっています!
(インタビュアー:永井仁高)
では初めに、林さんが空手を始めたきっかけを教えてください。
空手を始めたきっかけは、武道を一度しっかり学んでみたいという思いがありました。
初めてMUGEN道場に体験に行った際、とても雰囲気が良く、「自分も一緒に空手をやってみたい」と思ったのがきっかけです。
林さんの中で、武道と格闘技のちがいはなんですか?あえて武道を学んでみたいと思った心境をもう少し詳しく教えてください。
武道と格闘技の違いについて、私自身の中では「何を強さと捉えるか」というマインドがあります。
格闘技は、試合で勝つための技術やフィジカルを磨く“競技”としての側面が強い一方、武道は技術だけでなく、礼節や心構えといった“人としての在り方”も含めて学べる場所なのではないかと考えていました。
また、父が剣道をしていたこともあり、“武道には技術以上の学びがある”というイメージを幼い頃から漠然と持っていたことも影響していると思います。
道場の最初の印象は? 気になったことや人物などを教えてください。
何より印象的だったのは、先輩方の挨拶が明るく、とても気持ちがよかったことです。
厳しさだけではなく、温かさのある雰囲気で、皆さんが自然に声をかけてくださった事が強く印象に残りました。
技または人柄で、触発されている道場の人物を教えてください。そしてその理由、またはその人との逸話などがあれば教えてください。
触発されている道場の人物として思い浮かぶのは、橋本さんです。
技の鋭さや動きの正確さはもちろん見習いたい点ですが、それ以上に、稽古中も一貫して落ち着いた姿勢を崩さず、間合いの取り方にも常に思慮深さが感じられるところに惹かれています。
道場に入って空手への取り組み方で変わったこと、変わらないことはありますか?
入門してから続けるうちに【稽古への取り組み方、姿勢】 を意識するようになりました。
稽古を重ねるほど、「心の在り方」も大切と感じています。
変わっていない部分は、楽しむ気持ちですね。
忙しい時期でも稽古に参加した後は、「今日も来てよかった」と思える感覚は、ずっと変わりません。
「稽古への取り組み方、姿勢」と「楽しむことのバランス」をとられていることですね。
たとえば林さんが学生時代にとりくんでいたバスケットボールプレイヤーで、そういうバランスをうまく保っている選手はいますか?
その人物と、その人物に関するエピソードをご紹介ください。
私は大した選手ではなかったのですが、学生時代のチームメイトの中には、そのままプロへ進んだ選手も何人かいました。
振り返ると、そういった選手ほど、本気で取り組みながらも、どこか“楽しむこと/遊び心”を忘れずにプレーしていたように思います。
そのバランス感覚は、今も私のマインドの軸にもなっていると思います。
好きな技は何ですか?それが好きな理由や、それにまつわるエピソードを教えてください。
好きな技は後ろ回し蹴りです。
今も苦手意識のある技ではありますが、指導を受けながらフォームを整えていくうち、少しずつ感覚が分かりつつある技です。単純な理由ですが、空手の大技が後ろ回し蹴りのイメージがあった事もあり、好きな技になりました。
林さんはMUGENのマスボクシング部門でも努力されていますね。2024年には東京都代表となり、全日本選手権でも3位に輝きました。こちらの活動はどのようないきさつで始められたのでしょうか?また今後の目標なども教えてください。
もともと私は蔵前道場に通っていたのですが、あるとき山口先生からお声をかけていただいたことが、マスボクシングに挑戦する大きなきっかけとなりました。
先生のあらゆる面での物事の捉え方や考えに触れる中で、「もっと近くで学ばせていただきたい」と思いました。その後、原宿道場へ移籍し、そこからはマスボクシングに集中して稽古を重ねる日々が続いています。
今後の目標は、今年のマスボクシング東京予選を勝ち抜き、その先の全国を目指していきたいと考えています。
白帯から色帯時代にみた、先輩たちの昇段試験の印象は?
言葉にできない迫力と緊張感がありました。
普段の稽古とは全く違う空気で、一人ひとりが本気で壁に挑んでいる姿が強烈に印象に残っています。
「自分もいつかあの場に立つのか」と思うと、正直恐怖もありましたが、同時に大きな憧れもありました。
道場ライフを続けられたモチベーションはどこにありましたか?
モチベーションの源は道場の仲間の存在でした。
同じ時間を共有し、同じ汗を流し、同じ苦しさを共に乗り越えていく中で、自然と絆が深まりました。
また、山口先生をはじめ、道場の皆さんからいただく言葉一つひとつに力があり、落ち込んだ時に支えになりました。
今まで空手やボクシング、いろいろな大会などでも仲間との思い出があると思いますが、その中でも印象に残っている大会と、その理由を教えてください。
空手の大会でピアースさんと対戦し、延長の末に敗れてしまった試合は、今でも強く印象に残っています。最後まで気持ちでぶつかり合うような展開を、私自身も楽しめた試合でした。
昇段審査前の最高の思い出はなんですか?
毎回の稽古で一つひとつの動作を丁寧に確認し、積み重ねていった準備期間でした。
その準備期間そのものが最高の思い出になったと思っています。
昇段審査前に、苦しい日も不安な日もありましたが、同じ目標に向かって頑張る仲間がそばにいて、山口先生の言葉に何度も背中を押されながら、一歩ずつ前に進んでいく感覚は、今でも鮮明に覚えています。
「自分は本当にこの道場の仲間に恵まれているな」と実感できた時間でした。
少し大げさかもしれませんが、本番を迎える前に、すでに“ひとつの成長”を感じられる、そんな特別な期間でした。
昇段審査前の最悪の思い出はなんでしょうか?
審査前の時期に、仕事や私生活の多忙が重なり、思うように稽古に時間を割けなかったことです。
「やるべきことが積み上がらないまま、時間だけが進んでいく」ような感覚が続きました。
焦りは確かにありましたが、その中でもできる範囲で基礎の確認や体の調整だけは続け、限られた状況の中でどう積み上げていくかを冷静に考えながら過ごしていました。
振り返ると、この期間が最も厳しかったと思います。
7と重複することもあるかもしれませんが、継続する中で苦しかったことは? それを克服できた理由は何でしょう?
前述のとおり、最も苦しかったのは「やるべきことが積み上がらないまま時間だけが進んでいく」ように感じる時期でした。
その焦りに飲まれないよう、自分で状況を理解し、できる範囲のことを確実に行うことを徹底しました。
完全に自信が持てない時でも、自分がどこを走っているのか把握できたことが大きかったと思います。
派手さはありませんが、その小さな積み上げを継続したことが、結果的に苦しさを乗り越える助けになりました。
今回の昇段試験に向けた取り組みで、心に期したこと、苦労したこと、できたこと、できなかったことなどを教えてください。
その時々の仕事やプライベートの状況によって、思うように稽古に行けない日もありました。
そのため今回の取り組みでは、稽古量そのものよりも、技術面や気持ちの状態をどのようにコントロールしていくかを課題にしていました。
一方で、細かい技術の精度や体力面については、もっと高めておきたかったという思いもあります。
ただ、それも含めて“今の自分の実力”であり、むしろ次に何を磨くべきかがより明確になった時間でもありました。
課題はまだ多くありますが、あの場に立てたこと自体が大きな成長であり、これからの道場生活に向けて大きな糧になったと感じています。
実際の昇段審査の感想を教えてください
始まってしまえば、緊張よりも「やるしかない」という気持ちが強く、気づけば夢中で動いていました。
うまくいった部分も課題もありますが、最後までやり切れたことは大きな自信になりました。
これからの道場ライフで目指すものは何ですか?
⇒技術面の向上はもちろんですが、私自身が憧れた先輩方のように、
今度は自分も“目指してもらえる側”になれるよう、成長していきたいと思っています。
MUGENに期待すること、感じていることは何ですか?
MUGENは、技術だけでなく、自分自身とも向き合える場所だと私は思っています。
これからも、年齢や経験に関係なく挑戦できる環境であってほしいですし、仲間が互いに刺激を与え合える道場であり続けてほしいと願っています。
(インタビュアー:永井仁高)
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