ADULTS CLASS BLOG 2026.03.15

昇段者インタビュー⑤

昨年末、62歳という年齢で「弐段審査」に挑んだ小林さん。

MUGEN KARATEでは「自他共栄」という武道の精神を常に掲げていますが、小林さんは「自他共生」という社会一般の言葉におきかえて、人生経験豊かな視点からの道場ライフを充実されていることがよくわかるインタビューとなりました。

50代60代にも勇気を与えてくれる内容となりました。

(インタビュアー:永井仁高)

空手を始めたきっかけを教えてください

子供の頃、テレビで空手バカ一代を見て、強い空手家の主人公に憧れたのがきっかけです。

ただ、その頃は勇気が無くて道場には通えませんでした。

初めて道場(他流)に入門したのは二十歳ごろです。その後、転勤を機に空手から離れてしまいました。

そして50代で早期退職して2年、退屈な日々を送るようになっていました。
スポーツジムにも通い、身体は動かしていたものの、何か物足りない。

そんな折、街を散歩していたら、MUGEN道場をたまたま見かけたのが、入門のきっかけです。

その時のMUGEN道場の最初の印象は? 気になったことや人物などを教えてください。

和やかでウェルカムな空気感でしたね。

しかし、単に仲良しクラブというのではなく、みんなが真剣に稽古に取り組んでいました。

道場全体が「強さ」だけを追求しているのではないと直感しました。

 

MUGENの追求する「強さ」だけではない価値は、今、どのようにお感じでしょうか?

空手は武道であり格闘技ですので、強さを追求するものだとは思います。

ただMUGENの場合、「強さ」の多様性があります。

老若男女が集う道場だからこそ目的も様々で、強さを求める者、健康目的、アニメキャラへの憧れなど多種多様でしょう。

当然、体力的にも各自の差があり、稽古回数や負荷も違ってくるでしょう。

また、学校や仕事、家庭などの事情で、道場に頻繁に来られない道場生もおられるかも知れません。

MUGENは、そのような事情も受け止めて温かく迎えてくれます。

各道場生の状況を勘案してチャレンジの場を提案してくれます。

強い者だけにスポットライトを当てる道場ではないと実感しています。

勿論、審査会や試合には、技量や稽古回数が達していなければ参加は難しい。

そこの見極めをしていただいているところが、また好きな点です。

 

それから、昼クラスに通い始めた頃、クラスには同年代の遠藤さんという会員さんがいました。

昔の空手の話など共通の話題もあり、すぐに打ち解けました。

週3ペースで一緒に稽古していましたが、遠藤さんのおかげもあり、道場ライフが今も続けられていると思います。

いまは遠藤さんはケガで道場を離れていますが、早く復帰してもらい一緒に道場で汗をながしたいと思います。


道場に入って空手への取り組み方で変わったこと、変わらないことはありますか?

帯が変わるにつれて、自他共生の気持ちが強くなっていっている気がします。

自分だけが上手くなれば良いのではなく、仲間と共に上手くなりたい。それは今も変わりません。

 

MUGENで仲間の絆を感じられるエピソードや、他の門下生たちのお話、キッズやユース、家族空手の姿を見ていかがでしょうか?

キッズやユースが道場内外の試合や演武会に挑戦している姿は、素晴らしいと思います。

若い子達がもがきながらも生き生きとしている姿は、エネルギーを感じますしパワーをもらえますね。

私も限界より少しだけ挑戦しようと思わせてもらえます。

私の場合、「挑戦」と言っても大げさなものではなく、稽古を続けるとか家で毎日ストレッチするなどです。

 

私は親子空手の稽古に参加する機会はありません。

しかし、試合や演武会などに参加している子供達を応援する親御さんと会うことはあります。

その際、勝ち負けよりも、全力で挑戦している子供達の姿勢に声援を送っているように感じられます。

勿論、自分の子供に勝って欲しいと思うのは親心なのでしょうが、他のお子さんにも声援を送る光景は見ていて気持ちがいいものです。

そこには「自他共生」があると感じます。

 

「自他共生」ですか。

はい、MUGENでの稽古を通じて、「自他共生」という言葉が心に浮かぶ背景としては、山口先生が常に言われる「身体の貸し借り」、相手への感謝の気持ちを忘れないという教えがあり、道場生同士が互いを気遣う姿勢があります。

例えば、組手稽古で自分の技を試すだけでなく相手の技も受けて、相互に高め合う姿です。

山口先生の「分かち合う強さでなければ意味がない」というお考えで、門下生皆が高め合う道場であることが素晴らしいと思います。

 

MUGENの技の中で引かれた、挑戦したい技でお話いただけるでしょうか?

単純な突き、蹴りではなく、それらを捌いてポジショニングからの打撃や投げに挑戦したいです。

例えば、相手のサイドに回り込んでからの膝蹴り。そこからの投げです。

また、タイミングをとらえたタックルからのテイクダウンにも挑戦したいです。

私は身体が小さいので、力ではなく技を極めたいです。

道場ライフを続けられたモチベーションはどこにありますか?

ただただ道場が好きという一言に尽きます。

私は道場内でも高齢の部類ですが、いい意味で年齢を言い訳にさせてくれない。

勿論、無茶な動きを強要されるわけではなく、先生方や道場仲間たちが限界ギリギリでチャレンジさせてくれます。

また、生活を共にしているパートナーは、”ケガさえしなければ何をしてもいい”というタイプなので、私が楽しんでやっていることは空手に限らず応援してくれます。

なので、審査の日も試合の日も、「楽しんできてね」と家を出るときに声をかけて送り出してくれます。

なので私も、「そうだな、楽しめばいいんだな」と気が楽になります。

 

白帯から色帯時代にみた、先輩たちの昇段試験の印象は?

うわ、きつそうだなと思いました。
体力的にも、精神的にも。

先輩達がふらふらになって限界にチャレンジしている姿が眩しかったです。

いつかは自分もと思って、応援していました。

昇段審査前の最高の思い出はなんですか?

審査前の稽古は、普段よりも少しきつめだと感じられたのですが、それについていけたことです。

例えば、組手の回数など。

開き直れたことも良い経験でした。審査の数日前、ここまでやってきたのだから、かっこ悪くても、途中で終わったとしても、それが自分なのだから受け入れようと。そう思ったら気が楽になりました。

そういえば、昨年末に審査会を受けた後、「108回スパーリング」というイベントに参加させてもらいました。

もちろん、安全に配慮されて、途中抜けたり、休憩もOKでしたが、仲間達との励まし合いもあり、最後までやり切ることができました。

それは空手でのスパーリングイベントだったのですが、その前の週はマスボクシングでの108回スパーリングのイベントもあって、楽しかったです。

審査と3週続けてのイベントに自らチャレンジして、楽しかったです。

それを経験できたことは、心身共に自信に繋がっています。

昇段審査前の最悪の思い出はなんでしょうか?

山口先生から審査の話をいただいた時、二つ返事で受けたい旨伝えたのですが、失敗したらどうしようなどとマイナス思考になり、少し自分が情けなかったです。

しかし、審査の数日前には開き直れたことで気持ち良く審査に臨めました。

継続する中で苦しかったことは? それを克服できた理由は何でしょう?

今回の貴重な経験は、「開き直る」というリラックスを体感できたことです。
チャレンジが成功しなかったとしても、それは失敗ではなく、「経験を積んだ」と思えばいいと気付けたからです。

初段審査の際、最初は10人組手の予定でした。

しかし、山口先生は私の稽古の普段の様子を見て、シニア基準の7人組手を創設・提案され、私はシニアの黒帯になりました。

勿論嬉しかったのですが、少し悔しさもありました。
審査に向き合う私の弱さが山口先生に伝わってしまったのかなと。

それからも日々の稽古は継続。審査会に応援参加している時、もう私は昇段はないかななどと思っていました。

そんな折、昨秋、山口先生から、審査へのチャレンジを打診されました。

間髪入れず、「押忍」。
嬉しかったです。

今回は後悔なきよう臨もうと決めました。
特別なことをするわけではなく、道場に通い続けました。ケガもなく万全の状態で当日を迎えることができました。

パートナーからも励まされ、道場に向かいました。

先生方の指導、仲間達の協力のおかげで合格できました。本当にありがとうございます。

今回の昇段試験に向けた取り組みで、心に期したこと、苦労したこと、できたこと、できなかったことなどを教えてください。

基本とバランスです。

10人組手を完遂するためには、体力を効率的に使うことが重要だと考えました。

今から走ったり基礎トレをしても体力を消耗するだけで逆効果だと思いました。

小さな動きで攻防する。

そのためには基本稽古を磨くことで、無駄な力みのない突き、蹴り、受けを身につける。

さらにバランスの良い姿勢を保つことを心掛けました。姿勢が崩れると体力が奪われて10人組手はやり切ることはできないと考えました。

 

実際の昇段審査の感想を教えてください

疲れましたね。

しかし、充実した時間であり、貴重な経験でした。

反省点としては、全般的に自分からの攻撃が少なく、特に後半は蹴り技がでませんでした。

良かった点は、最後まで骨盤が立った背骨が曲がらない姿勢をキープできたことです。手が前にあり、自分の領域が確保でき、突きは最後まで出せていたことです。

相手をしてくれた中西先輩、憲介先輩は、独特の圧力を感じスタミナを削られました。

麻生先輩は、高い蹴り技が多彩で先輩の間合いで組手させられました。

永井先輩は組手に集中する眼力にコントロールされ、技を仕掛けさせてもらえませんでした。

勿論、蹴り技も速く圧倒されました。

若い子たちは、スピードと手数が多く、スリリングな組手をさせてもらいました。

社会人の白帯の方達は、自分が出来る精一杯の攻撃を最後まで繰り出してくれました。

審査の最中、中西先輩は終始セカンド役をしてくれ、的確なアドバイスをして下さり、ありがたかったです。

また道場生たちの声援にも勇気づけられました。

 

これからの道場ライフで目指すものは何ですか?

気持ちのいい稽古をすることです。

自分のことだけでなく、仲間のことも思いやれる気持ちを持って道場ライフを楽しみたいです。

タックルなどの組み技や投げなど、今まであまりチャレンジしてこなかった領域を極めたいと思います。

目先の成功や失敗にとらわれずに日々の稽古に打ち込むことが大事だと思っています。

 MUGENに期待すること、感じていることは何ですか?

これからもチャレンジの場を提供していただけると幸いです。

心の面では、先生方や道場生、ボクシング関係者などとの交流を通じた成長の場です。

技術面では、山口先生がこれまで修得されてきた空手に限らない技に触れる楽しみ。
身体面では、動ける喜びを感じ、健康管理(歳の割に元気)に欠かせない存在です。

ありがとうございました。

(インタビュアー:永井仁高)

 

 

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