4月にそれぞれの支部大会「竜王杯(DRAGON TOURNAMENT)」を勝ち抜いた子たちによる、「GRAND DRAGON TOURNAMENT2022」。
精鋭が集まるレベルの高い試合が繰り広げられましたが、高い”交流力”も感じられた大会でした。
先ず第一に、
子供たちが勝敗を分けながらも
「勝っておごらず 負けてくさらず」ということで、しっかりと最後の団体戦までを戦い抜いてくれてよかったです。
そして仲間と互いに称え合う気概をたくましく発揮していました。
それぞ武道魂だなと「低学年」とはいえ、その小さな体の中にあるスピリットにとても感動しました。
↓文章下に続きます(特別選手賞(敢闘賞)について)
敢闘賞の5人には
のぞみどおりのファイナリストにはなれなくても
ベストを尽くした精神性を評価させてもらいました。
悔し涙を拭いた後の凛とした姿勢
仲間への応援と笑顔
そしてまたチャレンジをしていくぞという静かな気根
それらを礼節に全て込めて「武」を貫いていました。
「戈(ほこ)を止める」と書いて「武」です。
戦いを内(うち)に鎮めて
今できるベストを細かな振る舞いから努めていく。
この姿勢に感銘を受けました。
次は試合の総評です。
(↓文章写真の下に続きます)
試合全般についての総評ですが
この試合はグランドドラゴンという勝ち抜き者のトーナメント故に
テクニカルなことに焦点を当てて率直に振り返らせてもらいたいと思います。
先ず、最年少の部ですが
ここでは基本力がモノを言いました。
長崎さくらちゃん、基本に忠実な上段回し蹴りで技有りをしっかりとっていました。
また基本ということでいえば、鈴木瑠莉ちゃんの試合全般をとおしての姿勢には非常に好感が持てます。
常に姿勢を作り、指導者や運営者の話を聞いていました。素晴らしいです。
基礎力というのは、まだまだこれから年齢を重ねると共に、しっかりとそれぞれのペースで伸びていきます。
故に誰にでも希望が持てます。
これからもっともっとみんな上達しますよ。これからもどんどん空手を楽しんでください!
次は1年生の部です。(写真下に続きます)
1年生に関しては、非常に素晴らしい成長をしている子たちが多く目に止まりました。
全員が素晴らしかったのですが、何名かのお名前を上げさせてもらいます。
先ずは伊藤鈴藍ちゃん。
前回の蔵前予選大会の時から、非常に技術が伸びてきたなという印象です。しっかりと基本が積み上がっているのと、戦いながら考えるチカラがあることが印象的です。蹴りの軌道などを試合状況に応じて変えていました。
またその鈴藍ちゃんと戦った千葉悠馬くんも試合の最中に「適応力」を発揮していました。
型どおりではなく、型を活かして自由に組み立てていくチカラ。
これが優勝につながりました。
また大会前に道場外で怪我をしながらも、(医師に処置をして許可をえた上で)ベストを尽くし続けた内山偉王くんの奮闘には胸が熱くなりました。
そろそろ、1年生も階級分けをしていきたいと思います。
軽量級も重量級も女子も、多くの子が活躍できる場を改めて作らせてもらいたいと思います!
次はハイレベル極まりなかった2年生の部です。
今大会非常にアツい試合の連続でしたが、
部門ごとのアツさでも技術論的にアツかったのが、この2年生の部です。
この部からは2名の最優秀選手賞が選出されましたが、石坂優弦くん(青山)と菊池奏平くん(蔵前)のテクニックは非常に素晴らしかったです。
菊池奏平くんは実は1年生ですが、一学年上でのエントリーを続けています。
そして石坂くんは前回予選大会でも非常に高いレベルの技術を見せてくれていました。
↓文面は下記に続きます
技術への好奇心や探究心はとても大切です。
ただ「頑張る」ということにすがり続けると、
技術は実は伸びません。
なぜうまくいくのか。うまくいかなかったのか。
これを何度も試行しながら、実技練習を上塗りしていく。
この延長線上に、応用力、クリエイティブな発想力があるのであれば、これはしっかりとした技術です。
2回勝ち上がってきた杏樹くんや、蔵前王者の秋良くんも、奥咲くんもこれから技術がもっともっと伸びてくることが予想されます。
また秋の「KATANA TOURNAMENT」での2年生部門を楽しみにしています。
こちらも今後は軽量級と重量級に分けていきましょう。
さて最後に3年生です。
↓文面は下記に続きます。
最後に3年生ですが、ここの部門はこれからもっと伸びそうだなと思います。
優勝した山口夏来くんは半年前のKATANA TOURNAMENTで夢やぶれ、悔しくて稽古回数を増やして今では特別練習にも通ってきていますが、大変大きな成長を遂げました。
戦法は非常にロジカルです。
準優勝の伊賀原杏ちゃんは、近距離に入ってからの技術を磨いていけば、今後王座を奪還できる可能性が大いにありますので、とても楽しみです。
このディヴィジョンに出場した子たちは、とてもポテンシャルが高いです。
これからはさらに「考えて究めていく」稽古の楽しさにもっともっと目覚めていってもらえたらと思います。
やはりこの部門も秋の大会での再会が楽しみです。
他の年代同様に重量分けをもっと活性化させていきたいと思っています。
夏の合宿で会えたらいいですね。支部合同でたくさん楽しく稽古したいと思っています。
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