今年の夏合宿も多くの子の成長が見られました。
つくづく思うのが、今ほど「共生するチカラ」が貴重になっている時代はないなと。
初日
食事の時間になって食堂の広間に行くと
ベテランの高学年の子たちが
次々とご飯を盛ったり、水を入れて配ったり黙々と動きます。
その際には小さな子へのやさしい働きかけも忘れません。
しかしそれを”当然”と思う小さな子は少なくありません。
では最終日はどうでしょうか。
ほとんどの子が役割を見つけて動きます。
そしてお互いに”ありがとう!じゃあ、次はこれやってみるよ!”
そんなコミュニケーションをとって活気付いています。
どんな小さな子も
誰かの役に立てることがうれしい
そんな思いが芽生えるのです。
楽しさ、充実感を自分たちで生み出すことができる。
それぞれの気づきを持ち寄って、居心地の良い関わりを発展させていく。
これこそが、生きた学びではないかと思います。
こんなご時世の中で、あえて思い切った表現を使わせてもらいますが
子供のころに、ありとあらゆる「免疫」をつけて強くたくましくなっていくことが必要です。
その中で強くなれるのは”つながり”があるからこそです。
そのつながりは、明日を生きるための希望であり、救いであり、励みとなります。
「共に生きる」ということは
それくらいの大きなパワーを持っています。
合宿では、もしかしたら子供たちは
自分のわがままが通らない、他者との関係やふれあいに、時には煩わしさを感じるかもしれません。
しかし、そんな時に手を差し伸べてもらうことや、一緒にやろうよと声をかけてもらうことは、どんなに励みになるでしょうか。
自分一人だけで生きているわけではない。
他者との関わりの中で、「情に救われる」経験を持つということは、その子の精神的な成長においてとても大きな意味を持つと思います。
お互いに関わらないようにすれば、煩わしさやトラブルは未然に防げるでしょう。
しかし、そこに喜びはあるでしょうか。
いろいろな誰かと何度も擦れ合うからこそ、磨かれていくべき、美しいもの=「こころ」が生まれる。育まれる。
無拳流空手道指導者が20年にわたるキッズ指導の中で確信しているのは、”交わること”の重要性です。
交わってこそ、強くたくましくやさしく成長する。
1,000人以上の児童を指導してきて、そのように強く確信しています。
また、空手以外の遊びや生活を他の子とともにすることで、
学校やスクール以外の「基準」で人を見る目が養われます。
日常でパッと必要なことができる「家事の達人」がいたり
面白い会話ができる「話術の達人」もいます。
また「意外と気が合う」トモダチだったり、
「意外とやさしい」トモダチの一面に出会うこともできます。
そんなことを全てひっくるめた生活をしていると
ずっと人と楽しくやっていく、幸せに暮らしていくということはどういうことか
合宿はミニマムな単位かもしれませんが、
そんな小さくても大切なことに気がついていくことができる良い機会です。
ここはオフィシャルのホームページのブログですので
個々のプライベートなことは書けませんが
本当にみんなどんどん成長していった合宿でした。
またみんなに道場で会えることを楽しみにしています!
合宿の後日談あれこれ、たくさんしましょうね。
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