昨日(2022年10月29日土曜日)に青山道場で行われた、KATANA TOURNAMENT 2022 基本&型部門。
幼児(年少・年中・年長)と小学1年生の部のレポートです。
先ずKATANA TOURNAMENTは無拳流空手道の歴史の中でも長く続く名物イベント。
従来は組手だけの大会であったのを、今年から基本や型の部門にも開放しました。
やはり「組手はまだちょっと、、、」そう二の足を踏む小さなお子様や親御さん、また成長をしていく中で組手よりも基本や型の方が得意だというお子様もおられます。
そうしたお子様やご家庭の皆様にも、「優勝をすると刀を授与される」という年に一度の名物イベントにおいて、モチベーションを燃やしてもらってもいいのではないか。
そう考えて従来の概念を変化させて、このDAY-1「基本+型」の部を創設しました。
○もっとも大切なこと
とはいえ、最も大切なことは「良い結果を残すこと」ではありません。
その大会の日までに、楽しく工夫・追求をする気持ちになれること、子供ならではの好奇心と探究心をたくさん燃やせる、そうした過程にこそ、もっとも尊いものがある。無拳流空手道ではそう考えています。
うちのインストラクターに、子供の頃に国内外でもかなりメジャーなアソシエーションの空手の大会で県代表になった人がいます。
素晴らしい結果はたくさん出したそうですが、「型が嫌いになった」といいます。
なぜなら、指導者や親の言うとおりにできるまで、何度も何度もダメ出しをされて、キツかったというのです。
空手に限らず、芸事ではこのような事例は多くのジャンルで見受けられる現象だと思います。
本当に大切なことは、子供たちが自ら思う存分に心を膨らませて、自分の思う空手を表現してもらうこと。
その過程に夢中になることで、だんだんと然るべき技筋を見出していくのではないかと思っています。
やや真面目な文章が続きましたので、次は各部門のレポートや感想を綴りたいと思います。
○年少さんの部
みんなよく頑張りましたよ。
初めての経験で、パフォーマンスできず立ち尽くしてしまったお子さんもいましたが、それでも素晴らしい経験にはなっています。
これは決してなぐさめではありません。
今回優勝したお子さんも、実は今年初めのイベントでは緊張のあまり立ち尽くしてしまいました。
何もできませんでした。
しかし、それでも頑張ってみんなの前に出られた勇気を、親御さんも評価されたのだと思います。
もちろん道場側もそうです。
今回出場した全員の子たちが、人前に出ることができた勇気を、まずは手放しで賞賛してあげたいと思います。
年中さんも同様です。
やはり初めは萎縮してしまったお子様もいましたが、みんなよく頑張りました。
「場馴れ」というのは
子供のうちに養うことのできる、大切な素養ではないかと思います。
どんどん人前に出て、自分の好きなことを頑張る。
得意なことを頑張るというより
好きなことを頑張れる。
こういうマインドでいることで、その子の能力はどんどん開かれていきます。
しかし刀を授与されたナオミちゃんは、さすがお父さんもお母さんもプロダンサー。
思い切りの良いパフォーマンスがどんどん飛び出しました。
情熱のまま思い切りやれるようにしてあげる。本当に大切ですね。
○年長さん
やはり年中さんや年少さんの頃とは違って、「事前に緊張をするようになった」というお子さんが多かったようです。
自分の目標が明確になって、100%の力が出せるかどうかという、期待や不安が膨らみ出す頃だと思います。
みんなキレもよく、突きや蹴りに際しての関節の折りたたみなどが、とても力強く素早くなっていましたが、この年齢になると「周囲が見られるようになる」と思うのです。
他の子の良さや頑張りを認めること、感じることができ始めます。
このあたりの時期からが、よりいっそう探求する欲求、向上心の芯・軸が強くなってくることが多いです。
今回の経験は全ての子に「栄養」となったはずです。
これからもっともっと上達していきます。楽しみにしていますね。
○小学1年生
そして最後に「流石」の小学1年生たちでした!
全員に良きところがありました。
基本がとても上手な子。
その中でも突きや受けが上手い子。
蹴りが抜群に上手い子。
そして型が相当に上手い子。
なのでどの子にも特化した良きところがあったというのが、素直な感想です。
「うちの子が一番良かった」
各ご家庭におかれましては、そう思っていただいて良いと思います。
是非そうしてあげてください。
入賞者の査定基準については、中学年と高学年部門の後記において述べますが、冒頭にも述べましたように大切なことは、自発的に子供が好きで努力を重ねることです。
それが空手だけでなく、日常にも活きる大きな活力となります。
これからもたくさん空手を好きになって、たくさん楽しく練習して欲しいと思います。
また日々の稽古で会いましょう。
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