毎年恒例のキッズサマーキャンプ!!
今回もとても盛り上がりました!
今年はホームシックになる子もいなくて、怪我や病気もありませんでした。
先ずはそれが一番よかったです!
運営では、稽古はもちろん、海遊びから生活のいろいろなことまで、各指導者、指導員たちが細心の注意を払っていますので、この結果に先ずは大きな安堵を覚えています。
▷合宿は旅行ではない、されど、、
合宿は「成長の場」としての価値があることが大切です。
決して、家族旅行や、親しいお友達のご家庭と一緒に遊ぶこととは違います。
ですので、徐々に意識を変えて行ってもらうことから、合宿は始まっていきます。
空手合宿から帰ってきたら、
「もっと空手したくなった!!」
と元気が増して、生活姿勢にも自発的、率先的なエネルギーが増してくれるのが良きことです。
▷こどもたちにルールを決めさせる
こどもたちは本当に吸収力が高いです。
合宿ではどんどんこどもたちに意思決定をさせます。
「食事のルールを自分たちで作ってください」
「遊ぶ時のルールを自分たちで作ってください」
こうしたことを、日常レベルから、常にみんなで話し合います。
食卓の準備から片付けまで
はじめは上級生に任せっぱなしだった子たちが
未就学児も小学生低学年の子たちも、どんどんやるようになっていきます。
ちょっとルーズな言動をしがちな子も
「カッコよくありたい」
という姿勢を示すようになります。
そうすると旅館で働くおじいさんやお婆さんたちにも、褒められるわけです。
そして、さらに親切にいろいろな配慮をしてくださったりして、こどもたちはそうやって「自他共栄」ということを学びます。
これこそが、武道の合宿です。
堅苦しさなどもありません。
何せ、こどもたちは自分たちでどんどん動けるわけですから。
ダラダラしたり、周囲に甘えっぱなしにならなくなるだけなんです。
カッコいい自分であるために、こなすべき言動を覚えてきます。
「あ、ここは任せて!」
「ありがとう!」
「じゃあ、これをやってくれるかな?」
「りょーかい!」
「ありがとう!」
「だいじょうぶ??」
「うん。ありがとう」
こんな言動が飛び交うようになる合宿は、実に微笑ましく、頼もしいかぎりです。
▷空手も勉強も遊びもいっしょ
海遊びには例年「安全第一」を掲げています。
必ず現地のビーチのライフセーバーたちの指導を仰ぎつつ、水の高さが膝くらいのところまでしか遊ばせないようにします。
こればかりは、自分たちのやりたいようにというわけにはいきませんが、それでも波を飛び越えたり、水をかけあったり、相撲を取ったり、貝を見つけたりと、みんなで楽しんでました。
青空と入道雲、そして九十九里の広大なビーチで、めいっぱい元気を発散させるこどもたちの姿に、やはり「こども同士の世界」って大切だなと感じ入るものがありました。
夜は宿舎でお楽しみ会。
各班で「出し物」を競い合います。ネタ作りから、練習もわいわいとやっていました。
どうやったら、エンタメ性の高いダンスや演劇ができるか。
みんなで集中してわいわいと相談して練習をしていました。
興味・好奇心を、自発的な行動に乗せる。
この楽しさを覚えることは、空手にも、勉強にも、さまざまなことに通じると思います。
<指導員たち・先輩に感謝>
最後に、小さな子たち、困っている子たちに、常に寄り添ってケアし続けてくれた指導員、先輩の子たちにも、心から感謝したいです。
今回はほぼ”つきっきり”で面倒を見てくれて
自分たちの練習は、小さなこどもたちが就寝の床についてから、また体育館に集合してくれました。
そしてまた熱心に汗を流して、新たな技を見出して、何度も何度も技を磨いていました。
巷では、その年齢に合ったことだけを分離してやることが、「成長の場」だと思われていまいがちです。
また、親の用意した、至れり尽くせりの時間と空間で学ばせて楽しませることが「極上」と思われがちです。
しかし、いろいろな年代や個性が共存する中でこそ、こどもは逞しくなっていきます。
自分が人としてなすべき役割や、行動、振る舞いを覚えていき、人間的な成長もしていくことができます。
こうした武道だからこその合宿。
これからも良き文化として、継続していきたいと思っています。
無拳流空手道原宿本部道場
代表 山口雄史
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