まず初めに出場した選手の皆さん、応援に駆けつけてくださった保護者の皆様、そしてサポートをしてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
今大会はMUGEN-KARATEの名物キッズイベント「DRAGON TOURNAMENT」でした。
3歳の幼児さんから中学生の子たちまでが参加してくれる道場内部の組手大会です。
昨日も例年のように盛り上がり、大熱戦と熱いドラマが繰り広げられました。
子供たちが頑張る姿をみて、改めてMUGENRYUが大切にしているものをつよく感じられたように思います。
※写真下に文章続きます。(写真ブログはこちらのリンクへどうぞ!)
◯DRAGON TOURNAMENTはなぜ生まれたのか
このイベントは2021年に生まれました。
もう一つの名物イベント「KATANA TOURNAMENT」は2000年代のスタートでしたので、非常に新しいイベントといえます。
ご存知のとおり2020年春からコロナ禍における自粛社会が始まりましたが、子どもたちの活動領域も狭められざるを得ませんでした。
それまでの日常が失われて、何もかもがなくなったような生活の中で、子どもたちの心を満せるのは「想像」だったのではないかと思います。
そこで多くの子どもたちが憧れる「ドラゴン」という想像上の存在の名前を冠したイベントを行うことにしました。
入場者数の制限もありましたし、実施できるのも道場内部のみでした。
そこで配信サービスなども導入して、なんとか子どもたちが楽しみにできる「DRAGON TOURNAMENT」を開催することができたのです。
今回はそうして生まれたイベントの第4回目となりました。
◯勝敗以上の価値を大切に
やる以上は勝利を目指せなければ、子どもたちも楽しさを味わうことはできません。
なので、DRAGON TOURNAMENTはじめ、無拳流の大会では、とにかく細かく部門を分けます。
“誰にでも優勝のチャンスがあるように”
とにかく開催のギリギリまで、子どもたちの様子を見ながら、トーナメントの微調整を重ねつづけます。
しかし、これは単に優勝者を生み出す視点からの采配ではありません。
“誰にでもヒーローズ・ジャーニーを歩んでもらえるように”という、「物語目線」での設定を大切にしています。
平坦な毎日の中に
何か新しい可能性に夢を見る主人公(自分が)がいて
ある日、ひょんなことから冒険に出かけ、新しい仲間に出会い、
わくわくするけど
そんな日々は続かなくて、
どうしようもない困難に出会う、
そしてとことん挫折する
でもメンターに出会って
何度も汗と血のにじむような修行を重ねて
もう一度立ち向かい、
ついには悪役を倒し(課題をのりこえて)、
栄光をつかむ
そして生まれ変わって故郷(家)に帰ってくる
この物語の法則を、子どもたちに空手をとおして学んでほしいと思っています。
○子どもには子どものドラマをもたせてあげる
大会をとおして、いま自分がどんなフェーズにいるのかを知り、その状況の中でできることを発見し、楽しみながら空手に励む。
その過程で仲間同士がいい意味で寄り添えるようになります。
時として、子どもは親の物語の中で生きるように努力してしまいがちです。
ここで悩んだり塞ぎ込むと、親はケアをする役目を存分にしてくれるし、自分はそういう役目をしたほうがいい、するものだと習慣づいてしまうことがあります。
しかし、空手にはそれを脱却するチャンスがたくさんあります。
“誰だってよわい”
“でも強くなれるし、立ち向かっている姿がかっこいい”
ということを、仲間たちとのつきあいをとおして、学ぶことができます。
今回、いままでまったく勝てなかったけど、やっと勝てるようになった子が何人もいました。
その子たちはいったいどんな物語を夢見ていたのでしょうか。
負けたまま終わっていたのではないことは確かですし、その間、空手を好きでいられたことも確かだと思います。
そして親御様が温かくおおらかに励まして、何度ものチャレンジを見守っておられたのだと思います。
自他共栄の精神
武道には「自他共栄」という素晴らしいこころの教えがあります。
今大会では、上級生たちがすすんで後輩たちのサポートをしてくれていました。
幼児、低学年の子たちの緊張をほぐすために、温かく励ましてくれて、防具の脱着をしてくれたり、呼び出してくれたり。
みんなたくさんのサポートをしてくれた後に、自分たちの試合で互いに鎬を削ってアツく戦っていました。
こうした上級生たちがいることは、MUGENRYUの宝です。
そして彼らもまた幼少期から、幾多の苦難を味わいつつも、大好きな空手をまっとうして育ってきました。
そしてそれを見守り続けてくださった各ご家庭の親御さんたちも、「おたがいさま」という心を大切にして、他のご家庭のお子様の成長も応援してきてくださっています。
試合後にさっそく、「今度の大会でもっと頑張りたくなったので、夏合宿に参加してみます!」という連絡を複数いただきました。
きっとこうした”共同生活”からも、子どもたちが「自得」できるものは、親御さんが思う以上に多いと思います。
また、日々の稽古で、子どもたちが元気いっぱいに空手に励んでくれれば幸いです。
また道場でみなさんをお待ちしています!
追伸
審判を手伝ってくださった一般クラスの小林さん、有難うございした!いつもいろいろな会員さんの面倒をやさしくみてくださって感謝しています。
そして今回はお手伝いとして参加してくれた森凛人くん、準備段階からたくさん働いてくれましたね。
冒頭にも述べましたが、本当にさまざまな人たちのおかげでこの大会ができました。
最後にもう一度、深く御礼申し上げます。
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