週末中の審査会「小学低学年・初級〜中級」について触れたいと思います。
幼児期を抜けて、
少年期に入る初期の段階のこの頃も、やはり独特の難しさをもっています。
よく大人が「自信を持って」と励ましますが、
自信っていったい何でしょうか?
”自分にはいいところがある”
それを探し出して自ら認めることでしょうか?
それはなかなか難しいことだというのは、大人ならばよく理解できるはずです。
なぜなら何らかの成績であれば「上には上がいる」と分かることですし、やさしい性格であるとか内面的なことでも「同じような人はたくさんいる」と分かっているからです。
自信ってなんでしょうか?
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この道場でこの年代の子を教える時に
比較対象とか個性に焦点をあてて、本人に直接的な評価をしないようにしています。
誰よりも上手いとか、誰よりもできるとか
きみはやさしいとか、きみは想像力があるとか
時に口にすることはあるでしょうが、印象付けるようにはしません
大切なことは
「お互い様」ということを知ることです。
それが自信という得体の知れないものを育む鍵です。
子供は黙ってても競争します。
なので指導者がわざわざそれを言わずとも彼らは分かっています。
また、内面的なことを言われても、子供が満足を得ることよりも、限界を作ってしまうことの方が多いです。
「あなたは気が優しいから・・」
そんなふうに言われてきた結果、
その子が強く羽ばたこうとするときに足枷の呪文となって
身動きがとれなくなっている例をしばしば見ます。
そして比較対象として
「誰々ちゃんはこういうことができるけど、あなたにはこんな別のいいところがあるのよ」
こんな言葉を投げかけていると
自信というものは育まれません。
多様な選択を持てる自由がだんだん制限されて
だんだんんと選ぶ道がなくなり、二者択一、ついには一択になってしまっている。
こんなことがよくあります。
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この年代に一番大切なのは
「お互い様」ということをよく知ることなんです。
共同体験を味わうことです。
「同じことをやれるかどうか」
これは実は能力があればできるのではありません。
やってみようと思えるかどうか。
そこが一番大切なのです。
実は今年の夏の合宿に参加した子たちが
明らかにその後の道場ライフを大いに楽しんで充実させるようになっているという報告が、各ご家庭からよせられています。
もしくはトーナメント直前の3ヶ月間の強化練習や
長時間を徒歩で目的地に向かう遠足もおこないましたが、こういったものも子供たちを前向きにさせる「共同体験」として、各ご家庭から稽古に向かう姿勢が変わったという話を聞いています。
ナンバー1よりも、オンリー1よりも、”みんな一緒”
実はこの概念の方が大切な勇気づけになるんです。
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今回の小学低学年や初級〜中級の子たちは
もちろん様々な魅力的な個性のある子たちばかりです。
それでも彼らを励まし続けているのは
自分の能力や個性ではありません。
“みんなと一緒に頑張っている”という実感なのです。
そしてそこには共感が芽生えています。
競争して勝ったり負けたり
他の子たちとは違う個性を持っていても
共同体験をして「みんなお互い様」という共感を持つ楽しさを知ります。
助けあったり励まし合ったりして、乗り越えていく
そういう仲間とのドラマ作りの醍醐味を知ります。
自信があるから何かにチャレンジするのではなく
楽しみたいからチャレンジする
大人になるとこの順序を間違えてしまいがちです
そしてそれを励ますのは
子供でも大人でも、共に頑張れる仲間がいることなのです。
低学年〜中学年
まだまだご家族とのコミュニケーションが高いですが
自信をつけさせたいということが
積極性を育みたいということなのであれば
どんどん共同体験をさせてあげたらいいと思います。
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今回のこの年代の審査会では
子供たちの自発性が芽生えてくるのを強く感じました。
それは共感力の成長でもあると感じています。
“自他共栄”という
武道の言葉をいつもいつもご紹介していますが
これは本当に素晴らしい言葉です。
他尊自信という言葉もあるのですが
自他共栄の精神と示すものは一緒だと思います。
以下、まだ複数の写真があります。
是非ご確認ください。
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